# パレット 【 ヒプマイ短編集 】

もうダメです × Hifumi.I ページ5

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誰かこの状況を説明して欲しい。









「 あ、あの、Aさん？ 」









『 うぅ〜〜！ 』









「 えっ、かわい、じゃなくて…。

ど、どうしたの？ 」









『 一二三くんは誰の彼氏ですか。 』









「 Aの彼氏です…。 」








『 なのに一二三くんは他の女の子とばっかいちゃついてます。 』







何故か彼女に逆壁ドンされてます。


…可愛い。









『 …一二三くんはかっこいいし、他の女の子の方が可愛いし、そんな職業してたら不安にもなりますッ！ 』









うる ッ と、目に涙が溜まってるAを見て不安にさせてしまったのかなと辛くなる。









「 …ごめんね。 」









『 一二三くんは悪くないです…。

大好きなのに、一二三くんの職業だってきちんと理解して応援してるのに時々こんなこと思ってしまう自分がすごく嫌です…ッ。 』









「 A。 」









ギュ ッ と抱きしめると、白くて細い腕が自分の腰に回る。









「 不安なら不安って言っていいんだよ。

俺っちがこうして触れれる女の子も、こんなに胸がドキドキするのもAだけなんだ。 」









だからAにそんな悲しそうな顔をさせてる自分が憎い。









「 俺っちはAしか見えてないよ。 」









『 …ごめんなさい。 』









目を擦りながら謝るAの口に自分の唇を重ねた。









「 あんまり泣いてると俺っち悲しいなぁ。 」









だってAには


笑顔が1番似合うから。









(( でもAが嫉妬してくれるなんて嬉しいかも。 ))


(( 一二三くんのこと大好きなので。 ))









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