記憶 × Hifumi.I ページ22
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先生の働いてる病院に入院してる俺っちの彼女。
「 A〜!遊びに来たよ〜! 」
俺っちが女性恐怖症を発症しない唯一の相手。
『 一二三さん? 』
「 …ッ 、 まだ分かんない? 」
『 ごめんなさい…。 』
俺っちの彼女は違法マイクにより記憶を失った。
…俺っちがAの彼氏だということも覚えてない。
「 いーのいーの!いつかは思い出すっしょ! 」
なんて言ってるけど、実際はかなりしんどい。
でも記憶もなくて絶対不安なのにそんなAの前で弱音吐けないっしょ。
『 …本当にごめんなさい。 』
「 そんなに謝ってると〜、独歩みたいになっちゃうし〜! 」
『 独歩さん…? 』
「 独歩は俺っちの1番の友達! 」
『 …仲良しなんですね。 』
…ッ 、 笑ったA、やっぱすげぇ可愛い。
違法マイクのこと俺っちのこと、思い出してほしくない気もすれば、忘れられてるのも辛い。
違法マイクのことを思い出してしまえばAは笑顔を失うんじゃないかと思うと凄い怖い。
『 えい ッ 。 』
「 あたッ!! 」
思いっきりおでこに飛んできたデコピン。
「 痛いよ〜! 」
『 元気ないのは一二三さんらしくないです。
いつも笑ってて、空気読めないのが一二三さんです。 』
「 え、貶してる!?
…あははッ 、 前にもこんなことあったよね!
前とは立場逆だけどさ…ってA!? 」
急に頭を抱えて苦しそうに俯く。
「 え、ちょ、誰か…ッ、え…ッ。 」
『 だいじょ、ぶ、だよ、ひふ、み…ッ! 』
「 え…今…一二三って…。 」
『 …ッ、忘れててごめんね。
もう、大丈夫…ッ。 』
「 A…ッ、辛くない?大丈夫? 」
『 辛かったのは一二三でしょ…?
ほんと、お人好し…思い出せて良かった。
全部忘れちゃいけない私の記憶だから。 』
ぎゅ ッ と抱きしめたAの顔の頰に手を添えて唇を重ねた。
「 もう忘れさせないから。
…俺っちでいっぱいにしてあげる。 」
おかえり、A。
(( たくさん待たせてごめんね。 ))
(( 戻ってきてくれてありがとう。 ))
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ありがとう × Gentaro.Y→←傷跡 × Samatoki.A
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蘭(プロフ) - またリクエストなんですけど、耳の聞こえない夢主さんの話が読みたいです。左馬刻さんとがいいです (2019年5月26日 19時) (レス) id: 93e9da0ccf (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 藤井 波留 *゚さん» すごく素敵な作品でした!!また、リクエストしたいんですけど、暗い部屋で泣いているところを後ろから寂雷先生に抱きしめてほしいです。 (2019年5月20日 20時) (レス) id: 8160b930be (このIDを非表示/違反報告)
藤井 波留 *゚(プロフ) - sachiho2006さん» 私も外れまして友達が当ててくださいました…!倍率すごかったですよね… (2019年5月20日 20時) (レス) id: 0f1720adc0 (このIDを非表示/違反報告)
藤井 波留 *゚(プロフ) - いちごシロップさん» リクエストありがとうございます!作らせていただきます! (2019年5月20日 20時) (レス) id: 0f1720adc0 (このIDを非表示/違反報告)
藤井 波留 *゚(プロフ) - 蘭さん» リクエスト作ってみました!いかがでしたでしょうか?気に入っていただけましたら幸いです! (2019年5月20日 20時) (レス) id: 0f1720adc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤井 波留 *゚ | 作成日時:2019年5月15日 23時