# パレット 【 ヒプマイ短編集 】

勝ちと負け × Daisu.A ページ20

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「 お願いします！！！！

お金貸してください！！！！ 」









「 …またですか。 」









帝統と幻太郎のこの光景にも慣れてきたなぁ。









「 あと、10万…いや、5万でもいい！！！

勝てそうな気がするんだ！！！ 」









「 あっはは〜☆

Aちゃん、帝統が彼氏で本当に大丈夫〜？ 」









「 帝統なんかやめて小生と人生を共にしませんか？ 」









「 あ！！！オイ！！！ 」









「 嘘ですよ。 」









『 ん〜、私も帝統が好きで付き合ってるからしょうがないよね。 』









「 A…ッ ！ 」









「 ハイハイ、惚気とかいらないから〜！ 」









「 小生と乱数はこれから予定がありますゆえ。 」と去ってく2人。









『 またお金借りて大丈夫なの？ 』









「 次は勝てる！！絶対に！！！ 」








『 …さっきはあんな風に言ったけど、将来は安定した人の方がいいのかな。 』









なんて冗談まじりに言ってみる。









「 …俺はギャンブルは絶対やめられない。

でもそれと同じくらいAのことも手離したくない！！ 」









ぎゅ ッ と抱きしめられた感触と帝統の匂い。









「 …こんな俺だけどさ、絶対幸せにするから。

だから、A…ッ 。

俺と結婚、しねェか？ 」









『 …帝統のばか。

しないわけないじゃん…ッ！ 』









更に抱きしめる力が強くなる。









「 …ッ 、し！！！

Aはいつでも笑顔で俺の隣りにいてくれたらいいんだよ！！！ 」








シブヤの街のど真ん中。


いつも担がれてるヒプノシスマイクのように グッ と持ち上げられる。


恥ずかしいのに幸せで、私にはやっぱり帝統しかいないんだ。









(( なんだかんだでお似合いだよね〜、あの2人！ ))


(( まあまあ、帝統にしては上出来です。 ))









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