# パレット 【 ヒプマイ短編集 】

過保護 × Samatoki.A ページ16

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「 同窓会だぁ？ 」









『 久し振りに中学校のみんなで集まることになったの！

…久し振りだし行ってもいいかな？ 』








「 それは俺様がいいって言うと思って聞いてんだよなァ？ 」








『 …思ってないけど。 』







「 ハッ 、 分かってんじゃねぇか。

それに中学の同級生なら合歓がいんだろ。 」







『 合歓とは仲良かったけどクラス違うもん！ 』









「 とにかく男がいるって分かってる場所に行くことを俺が許可するわけねぇだろ。 」









同窓会に来る男なんざ、成長した女みて誰持ち帰ろうか盛ってる猿しかいねぇんだからそんなところにAを行かせねぇよ。









『 …会いたかったな。 』









「 会いてぇ男でもいたのかよ。 」









Aには俺様さえいればいいだろーが。









『 そうじゃなくてみんなに会いたかったの。

私の彼氏すごくかっこいいんだよって自慢したかったのに…。 』









…ッ 、 ンだよそれ。


可愛すぎんだろ…ッ、









「 …わぁーったよ、行かせてやる。 」








『 いいの？ 』







「 その代わり俺の連絡にはすぐ返すこと、2次会なんざ行かなくていいだろ。

…あと送り迎えはするからな。 」







『 …過保護。 』







「 うるせぇ。 」








『 分かったよ。 』









Aに手ェ出そうとする奴は海に沈めてやンよ。








『 …聞こえてるし。

それに私の彼氏が碧棺左馬刻だって分かったら誰も手は出せないと思う。 』









『 怖すぎて。 』と付け加えるAに「 分かってんじゃねぇか。 」と頭をくしゃくしゃにしてやる。









『 …な ッ 、髪の毛可愛くしたのに！ 』







「 バカか、可愛いのは俺の前だけでいいんだよ。 」








…なんだかんだ俺もAには甘ぇよな。


しょうがねぇ、送ってくか。









『 …ッ 、かっこい。 』









(( オイ、9時までには帰れよ。 ))


(( 1回でも電話出なかったらその時点で迎えに行ってやる。))









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