俺らが紫耀を守るから21

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平野side

ごめんなさいっ…


ごめんなさいっ…




部屋にこもってからはずっとベッドの上で体育座りをしてる。




怖い。

うつらうつらする度に誰かに怒られてる夢を見て飛び起きるんだ。




なんでお前がアイドルなんだって。


なんでお前なんかが生きてるんだって。




怒鳴られて怒鳴られて。

こんな俺でごめんなさいっ…
謝るから許して。





平「ひっく、、ゆるして…ごめ、、なさぃッ」




みんなが仕事に行ってからはさらに罪悪感が襲ってきた。


本当だったら俺も行くはずだった撮影。
なのに、また迷惑をかけてしまってる。

メンバーにも、マネさんにも、スタッフさんにも…



きっと、愛想尽かされてるよね。





平「もうっ、、やだ…」




眠れないし食事は喉を通らないし心はズタズタで、ただただ苦しいだけ。




平「俺なんか、、いない方が…」




わかってる。そんなこと。

俺がみんなの足を引っ張ってるってことくらい。
でも怖い。
みんなのそばを離れるのが、、

本当にいらないって言われるんじゃないかって。




平「ごめ、なさっ…みんな、、ごめっ…」




締め切ったカーテンの隙間から夕日が差し、あっという間に部屋が闇に包まれた。







コンコン

永「しょおただいま。みんな帰ってきたで」

岩「しょお？ご飯食べられなかった？お腹、空いてない？」




みんなの声に安心感と罪悪感。


俺なんかほっといていいのに。




布団を頭までかぶり、いつのまにか眠っていた。









・









平「んっ…んぅ、、やっ……はぁっ…」





みんなの鋭い視線が…


冷たい表情が…


やめて、、そんな目で見ないでっ…





平「ッ…ハッ！！はぁ…はぁ…」





また悪夢。


眠れた感覚なんてまるでなくて、食べてないのに体はどんどん重くなってる気がする。




平「ううっ…辛いよッ……しんどいよッ……だれか、、たすけてぇっ…」




もう心は悲鳴をあげてるの。

トゲだらけで刺さる隙間なんてないくらい。



みんなに助けを求めたいのにそれすらできない俺は本当に弱い人間だ。








今日もまたみんなは、俺に声をかけてから仕事に向かって行った。



ごめんね。
俺の仕事まで回してくれてるんだよね。

みんなだって忙しいのに、ごめんなさい。



俺はまた今日も、部屋から出ることすらできず、ベッドの上で一日を終える。

前はあんなに仕事が好きだったのに。




俺、このままどうなっちゃうの？


だれか、助けてください。

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