俺らが紫耀を守るから21

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平野side

平「けほっ…ゲホゲホ、、ゴホッ」

「大丈夫か？」

平「げほっ…」




誰？




平「ゴホゴホッ…はぁ…げほげほ…」

「しんどいな。背中さすっとくから」




廉？




平「れ、、ん…？」

神「いや、じんぐーじ」

平「じん…」




神だったか。




平「けほっ…ごめ…」

神「気にしなくていいから。熱下がってきたね。頑張ってる頑張ってる」

平「…ん…」



まだ体は熱くてふわふわするし、頭は痛いし、少し気持ち悪さもあるけど、なんとなくマシになってきてる気がする。



平「けほ、、ね…」

神「ん？」

平「…みんなは？」

神「んー、寝てるよ」

平「れん、も…？」

神「…うん」



そっか。
いつ起きても廉がそばにいた気がするから、少し寂しくなっちゃった。



神「早く元気になろうな」

平「うん…」



神に優しくトントンされて眠くなってきた。









神宮寺side

平「けほっ…スー…スー…」

神「寝たか」



廉のこと聞かれて少し焦った。

ずっと廉が付いてたから廉だと思ったのかな。









神「あれ、岸くん！もう大丈夫なの？」



廊下に出たら、奥からフラフラ歩いてきた。



岸「わりっ…ちょっと…トイレ…」

神「付いてくよ。大丈夫？」

岸「おう」



支えた体は少しだけ熱い。



神「気持ち悪いの？」

岸「いや、腹痛くて…」



まだ腹痛あるんだ。
それはしんどいよね。
俺もそうだったからよくわかる。



神「俺ここにいるから終わったら呼んで」

岸「さんきゅ」





俺と海人はもう大丈夫だし、玄樹もだいぶ熱が下がった。
紫耀はもう少し。
廉も熱が出たばっかだからね。
岸くんもあと少しって感じかな。






ガチャ

岸「わりぃ…終わった」

神「じゃあ手洗って部屋戻ろう」

岸「ちょっと、、水飲みたい…」

神「じゃあ持ってきてあげるね。一緒に部屋行ってから飲もう」

岸「ありがとな」



水を持って岸くんを部屋に連れて行き、少し飲ませてから横にさせた。



岸「なぁ、みんなは大丈夫そう？」

神「んー…海人と俺はもう大丈夫。玄樹は熱が少しだけって感じかな」

岸「えっ、玄樹どうしたの？」

神「あっそっか。玄樹、看病疲れで熱出しちゃって」

岸「うわぁまじか…」



顔を覆って「まじか」って繰り返してる。



神「岸くんのせいじゃないよ」

岸「しょうと廉は？」

神「しょうはまだ熱があって、廉も看病疲れで倒れちゃって…」

岸「うわぁまじか…」




早くみんな元気になってほしい。

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