俺らが紫耀を守るから21

12 ページ12

永瀬side

マネさんに頼み、俺も付き添って一緒に病院に行ってもらったらやっぱり胃腸炎。


うつったか。

吐き気とかが一番酷い紫耀についてたし、寝てなくて疲れとったしな。



永「とりあえず寝かせたわ」

岩「そっか…。ねぇれん、どうしよ」

永「キンプリ史上、ナンバースリー内に入るくらいの非常事態やろこれ」

岩「はは…、だね」



玄樹とソファにぐったり沈む。

朝のデジャブや。



永「とりあえずじんと海人は回復してるし、なんとかなるやろ。俺はしょおについてるわ」

岩「じゃあ俺は岸くんについてるね」

永「ああ頼む。うつったあかんしマスクは忘れずにな」



今は二人で乗り切らないと。
動けるんは俺らだけなんやし。








ガチャ


永「ふぅ……」

平「うっ…れ、、ん…」

永「えっ…！もしかして吐きそうっ？！」



部屋入ったら必死に口を押さえてる紫耀。



平「んっ…も、、むり…」

永「はいはいはいっこれ！！ここ出し！」

平「うっ…うぇぇっ…ゲホッ、ごほっ、おぇっ…」

永「危なかった…ごめんなそばにおらんで」



まだ吐き気が治らへんみたいで何度も背中が波打ってる。

しんどいよな。

なんで紫耀だけ全然回復せーへんのやろ。




永「もう大丈夫か？」

平「はぁ、、ん…」



５分くらい嘔吐いてやっと落ち着いた。




永「また熱上がってるかもな。脱水なるから水飲もう」

平「ゲホゲホっ……おぇ…」

永「あっ、、まじか…」




飲ませて横にさせた瞬間、枕に戻してしもた。

まだ出しきってなかったんか。



枕を引っこ抜き、紫耀が落ち着くまでそばについて、念のためタオルを口元に置いた。




永「…よし、寝たな。枕洗いに行くか」



あとでタオルと袋、多めに持ってこよ。








岩橋side

岩「岸くん大丈夫？」

岸「うっ…はぁ…玄樹、、ごめんな…」

岩「何言ってんの。岸くんはよくやったくれたじゃん。疲れてたんだからうつっても仕方ないよ」

岸「ほんと、、情けねー…」

岩「ほら、しんどいでしょ？早く寝て治さないと」

岸「うん…」



毛布をかけ直してたらすごい見られてる。



岩「えと、、なに？」

岸「なぁ…３人は…大丈夫なの？」



やっぱ気になるんだ。
自分もしんどいくせに。



岩「回復してきてるから安心して。岸くんは自分のことだけ考えようね」

岸「そっか…」



そう言うと、ゆっくりと目を閉じてすぐに寝息が聞こえてきた。


寝不足だったもんね。
お疲れさま。

ゆっくり休んで。

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す