その弐拾陸 ページ28
喜んでいるのは束の間、窓が割れる音が響きわたり誰かが飛び込んできた。
「アンタ達喜んでる場合じゃないわよ！私は第二試験管！みたらしアンコ!!次いくわよ次ィ!!!ついてらっしゃい!!!」
そう言うと全員キョトンとした。この女性のテンションに中々ついていけない。何やら森乃イビキと話し込んでいる。
「まあいいわ！この試験で半分にしてやるから」
移動となり、先陣きって歩くアンコにAはすかさず近付いた。
「お姉さんかっこいいねぇ！俺、惚れちゃいそう！」
「は、はぁ？」
「ちょっとなにしてんのよ！」
サクラに殴られ引き戻されてしまった。アンコはその様子をポカンと眺めた。ところ変わって森の前。柵で囲まれた普段なら立ち入り禁止の森だった。試験の前にこの森に足を踏み入れてから抜け出せるかすら怪しい。そこで二つの巻物を奪い合い二つ手に入れた者だけ合格できるというものだった。
「“死の森と呼ばれる所以、すぐに実感する事になるわ”なーんて脅してもぜんっぜんへーき！怖くないってばよ!!」
「そう…。君は元気がいいのね」
アンコは意味深な笑みを浮かべて一瞬でナルトに向かってクナイを投げた。ナルトは頬に掠り傷を負ってしまった。そして、一瞬でナルトの背後を取り、ナルトの頬に流れる血を舐め取りながら言い放った。
「アンタみたいな子が真っ先に死ぬのよねぇ、フフフ…。私の大好きな赤い血、ぶちまいてね」
「うわっ！ナルトずりぃー！そこ代われ！」
「代われるんだったら代わってやるってばよ！」
ふざけていた瞬間、髪の長い男がアンコの背後をとった。微かに見え隠れしている舌が異常に長く怪しげだ。
「クナイ…お返ししますわ…」
「わざわざありがと」
「でもね…殺気を込めて……私の後ろに立たないで、早死にしたくなければね…」
その長い舌でクナイを絡めアンコに差し出した。クツクツと地を這うように笑う声に自然と鳥肌がたった。
「いえね…。赤い血を見るとついウズいちゃう性質でね…。それに、私の大切な髪を切られたんで興奮しちゃって…」
そう言ってアンコから離れると、アンコは声高々に入る前に契約書を書くように言った。A達も言われるがままにサインした。それぞれ指定された別のゲートへと向かった。
「あーあ、かったりぃなぁ〜」
「なに言ってるのよ！ちゃんと真面目にやんなさい」
暫くするとゲートが開かれ一斉に中へ入っていった。これより第二の試験が開始された。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります！ (2017年7月8日 15時) (
レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます！その通りです！だじゃれです！ (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます！負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ＾∀＾) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2017年4月15日 14時
