【REBORN!】真逆な二人 (ページ19)

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18話ページ19

「今回は争奪戦にあまり関係はありません。夜空の属性を持つ者は現在この世で一人です。これはどちらが本物の夜空の守護者か決めてもらいます。では、夜空の守護者による戦いを開始します」

その一言で戦いの火蓋は切って落とされた。観覧席では、暗視カメラからモニターに撮される仕組みだ。Aは取り合えず距離をとった。

「やばい見えねぇ」

「……君さ、本当に夜空の守護者なの？全然ダメダメじゃん。僕こそが夜空の守護者に相応しい！」

スカーと名乗る男は叫んだ。まだキョロキョロと辺りを見回しているAに蹴りをいれた。ギャラリーでは綱吉が心配そうにしている。

「Aさん!!!どーしよー！り、リボーン!!」

「狼狽えるな沢田！Aならきっと大丈夫だ」

そう言う了平は額に汗を浮かべ、そわそわしている。リボーンまで厳しい表情をしている。

「痛い痛い。でも、ちょっと慣れてきた」

ふふふっと不気味な笑みを浮かべると、ドームの中に落ちていた拳銃を拾い上げた。右手で構えた。

「あっ！あの構えは！」

綱吉は叫んだ。Aの拳銃の持ち方はトラウマに成る程の記憶があった。それは綱吉だけでなくここにいる守護者達にも見覚えがあるだろう。

「リボーン!!!??」

そう、それは構え方がリボーンと全く同じだ。Aは迷いなく引き金を引いた。撃ち方もリボーンそのものだ。だが、それは全て避けられ、間合いを詰められてしまった。

「ありゃりゃー」

「馬鹿にしてんの？」

拳銃も吹っ飛ばされてしまった。Aは口を尖らせ距離をとった。そして拳を握り締めた。ボクシングの構えだ。

「なっ！？」

「あっ、あれは！お兄さん!!?」

今度は了平の構えだ。間合いを詰めどんどん打ち込んでいく。流石にスカーは避けきれず後ろへ吹っ飛ばされてしまった。

「ぐっ、許さねぇ！ぶっ殺す!!!」

「うわっ怒った」

スカーはコートの中から大きな鎌を取り出した。目が血走っている。完全に怒らせてしまったようだ。

「生きて帰さねぇぞ一之瀬A!!!」