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遠くへ行く前にボールを追い掛け無事に回収し終わり戻ってくると、自分の足元に落ちているおもちゃを拾いもせずに、こっちを見ているジョンウと目が合った。声を掛けても微動だにしないから仕方なしに私がしゃがみ、それを袋に突っ込んでジョンウに手渡す。ぽかーんとした間抜けな顔はそれでも直らない。
『ミャンちゃんね、まだ外に出たくないみたいで連れてこれなかったんだ。言ってなくてごめんね』
「…………」
『おもちゃたくさん買ってくれたのに、次までに慣らしておきたいからせっかくだしもらってもいい？』
「……うん」
1度渡した袋だけれど、いい案を思い付いたからこっちに寄越すように催促してもジョンウの手は動かない。手どころか指も、足も、顔も口も全て固まっている。……もしかして本当に幽霊が乗り移った？
『せっかくミャンちゃんに会いに来たのにね』
「違う」
『違うって…？』
「ミャンちゃんはどうでもよくて…いや、会えたら会いたかったけど」
『うん』
「僕はAに会いに来たんだよ、本当は毎日Aに会いたい。ワンピース着てきてって今度こそ言おうとしたんだけど、もっと好きになって、離したくなくなったらどうしようって思って」
『……ジョンウ』
「Aは昔も今も僕の中で1番かわいい」
もう見ることは無いと思っていたどこか不安げな瞳。今は何を不安に思っているんだろう。一瞬口をきつく結んでから息を吸ったジョンウは、吸った量と比例しないくらいの小さな声で「好きだよ」と、この前はぶつかって消えてしまった言葉を口にした。
「好き、Aが好き。絶対これからもっと好きになる。幸せにしてあげられるかは分からない。だけど、友達はもうたくさんだ」
『…それは私も思ってるよ』
「最初に言っとくよ、当たっちゃうこともあるかもしれないし、かっこわるいところも見せちゃうかも、たまに、仕事が辛くて泣いちゃうかもしれないし」
『うん』
「そしたら、馬鹿だなって笑い飛ばして欲しい」
『笑わないよ』
「Aも僕に遠慮しないで何でも言って。仕事へのあれはやだ、これはやだ、は答えてあげられないけど。僕はアイドルのジョンウでもあるから」
早口で捲し立てる姿はあんまりにも一生懸命で喉の奥が熱くなる。場所を変えたいと思ったけれど、口を挟むべきではないと思ったから相槌しか打てない。今度はきちんと話を聞かなければ、私たちはきっとずっとこのままだ。
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Kiki(プロフ) - ジュン三原さん» ありがとうございます！番外編考えてみます〜(^〇^)想像しただけで楽しそうなのでたぶん書きます！！！そのときはぜひお読みいただけたら嬉しいです(>_<) (2022年9月28日 18時) (
レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» ありすさ〜ん！いつもありがとうございます(^〇^)推しのンウちゃんですが楽しんでいただけたようでよかったです(;o;)これからもお願いします(>_<) (2022年9月28日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン三原(プロフ) - Kikiさん、完結おめでとうございます!告白のシーンとかジョンウ言いそう言いそうって思いながら読みました。番外編でメンバーに付き合った報告したお話とか読めたら嬉しいです♡無理にとは言いませんが(汗) (2022年9月27日 18時) (レス) id: e151fe0a99 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - Kikiさん完結おめでとうございます〜！！！！今回も素晴らしいお話をありがとうございました！！！！これからも何回も読み返します( ；∀；) (2022年9月27日 12時) (レス) @page44 id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - アラムさん» ドンピシャですか！？めげずに完結できてよかったです(;o;)こちらこそお読みいただいてありがとうございました(^〇^) (2022年9月25日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年8月8日 13時
