幸福な旋律 2 ページ10
凜「2人もやっぱり迷子…?」
里見「さっきそこでたまたま一緒になったんだ。
まぁ、迷子ってことになるのかな…」
この情け無い状況に全員はガクッとその場にうな垂れた。
武智「あれー?
君達ここで何してるんだ?」
その声に全員が勢いよくバッと顔を上げた。
石倉「武智ーー!」
えみな「先生〜!
みんなで迷子になっちゃったよ〜」
石倉とえみながすかさずその声の主、武智先生に駆け寄った。
武智「え?
みんなも迷子なのか!?
そりゃあ参ったなぁ…」
武智先生は首に手を当てながらみんなを見渡した。
A「まさか…
武智先生も迷子だったの?」
瀬尾「その様子だと、みたいだな…」
みんなは盛大にため息をついた。
武智「す、すまん…。
まぁ、みんなで仲良く先程の会場への帰り道を探そうじゃないか!」
先生は両手を腰に当てて笑顔でそう言った。
その時、そんな騒がしいあたし達の後ろから切羽詰まった声がした。
女性「すいませんっ!
どうか助けて頂けませんかっ!」
みんなは一斉に振り返った。
そこには先程あたし達が追いかけたドレス姿の着飾った女性がいた。
友美「あ!さっきの人だ!」
女性「あの、実はあたし出演者の一人何ですが、バイオリンの弓を無くしてしまって!
あと10分で戻らないといけないのに…」
女性は今にも泣き出しそうな顔であたし達に懇願した。
たしかにその話が本当ならかなり大変だ。
武智「分かりました!
必ず貴女のバイオリンの弓を私、武智大和が見つけ出しましょう!」
武智先生は女性に近づきガッツポーズをしてみせた。
甲斐「本当にやべぇ無くし物じゃん、
早く探そうぜ」
女性「あの弓じゃないとダメなんです…」
あたし達はその女性が弓を無くした楽器の保管室まで全員でダッシュで向かった。
入ってみると、薄暗く冷たいしーんと静まり返った広い部屋だった。
確かに楽器が沢山詰め込まれている。
A「こういうのって全部かなりお高い楽器ばかりだよね…?」
凜「そうだね…。
慎重に探さないとね。
部屋も暗いし」
全員が盛大に頷いた。
そんな中、女性がじぃーっと里見の顔を見つめ出した。
里見「…え?
何か…?」
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chelly04(プロフ) - ユナさん» そんな風に言って頂き、とてもとても嬉しいです( ; ; )ステキなコメント本当にありがとうございます! (2019年9月24日 23時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - ブッキー、カッコいいですね!私この小説好きです!これからも更新頑張ってくださいね!応援してます!(* ´ ▽ ` *) (2019年8月9日 20時) (レス) id: 5df833b6c1 (このIDを非表示/違反報告)
chelly04(プロフ) - 魅夢さん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂き嬉しいです!先生、甲斐くんと絡んで書いてますが、最終的にくっつく方向にしようかそのままかまだ迷ってますー(;▽;)笑 (2019年4月7日 15時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
魅夢(プロフ) - 更新お疲れ様です!柊先生とヒロインの話をいつもドキドキしながら読ませていただいてます!早く二人にくっついてほしいな〜と思ってます(笑) (2019年4月6日 1時) (レス) id: c882c7a21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chelly04 | 作成日時:2019年3月29日 3時