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春愁 3 ページ7

あたしの特に意味も無いぽろっと出た質問に、先生は目を見開いて酷く驚いた顔をした。
するとすぐに悲しそうに優しく微笑んだ。









柊「伊藤はよく分かってるな…。
俺を怖がるのも当たり前だよな。


お前には見透かされているみたいだ。
その真っ直ぐで純粋な瞳に」









あたしは真っ直ぐに柊先生を見つめた。
やっぱり近くで見る柊先生はとても美しかった。









柊「俺にはやるべきことがある。
だからこの学校にきた…」








A「やるべき、こと…?」









あたしにはそれが全然分からなくてまたぽかんとしてしまった。









柊「お前を見てると大事なことが揺らぎそうだ。

心をかき乱される…」









いや、それはこっちの台詞なんだけどなぁ。
やっぱり柊先生が何を考えているのかいまいち分からないや。









柊「俺がここに来て、初めて話した生徒は伊藤だったんだよ」









ああ、あの時。
あの美術室の…。









あたしは斜め上をみながらあの日のことを思い出していた。









柊「隣に座ってもいい?」









すると柊先生はあたしの返事も聞かずにあたしの隣の椅子に座った。










柊「最初に出会って話してくれた伊藤に嫌われるのは、やっぱり嫌だなって思った…」








そう言って先生は困ったような顔であたしを見た。
いつも遠くから見つめるだけだった柊先生があたしの真横にいるなんて。








A「綺麗……」








柊「え?」







A「あ、えっと、
違いますっ!」









あたしは慌てて弁解をした。
先生は不思議そうにあたしを見た後、優しく微笑みながらあたしの頭をそっと恐る恐る撫でた。










柊「怖い思いをさせたみたいでごめんな…」









笑った…。
またあの初めて会った時みたいに柊先生が笑った。









柊先生、笑うとなんか普通かも…。
笑った先生は本当の先生のように感じた。









柊「伊藤がもしかしたら変えてくれるのかもしれないな…」












あたしが、
………変える?

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chelly04(プロフ) - ユナさん» そんな風に言って頂き、とてもとても嬉しいです( ; ; )ステキなコメント本当にありがとうございます! (2019年9月24日 23時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - ブッキー、カッコいいですね!私この小説好きです!これからも更新頑張ってくださいね!応援してます!(* ´ ▽ ` *) (2019年8月9日 20時) (レス) id: 5df833b6c1 (このIDを非表示/違反報告)
chelly04(プロフ) - 魅夢さん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂き嬉しいです!先生、甲斐くんと絡んで書いてますが、最終的にくっつく方向にしようかそのままかまだ迷ってますー(;▽;)笑 (2019年4月7日 15時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
魅夢(プロフ) - 更新お疲れ様です!柊先生とヒロインの話をいつもドキドキしながら読ませていただいてます!早く二人にくっついてほしいな〜と思ってます(笑) (2019年4月6日 1時) (レス) id: c882c7a21a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chelly04 | 作成日時:2019年3月29日 3時

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