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春愁 1 ページ5

柊先生が魁皇高校に赴任して来たばかりの頃の話である。









あたし達は2年生に上がったばかりの春。









あたしはこれでも美術部なんかに所属しており、ついこないだ美術部顧問の先生が違う学校に行ってしまったことがちょっぴり悲しかった。









あたしは割と繊細なタイプの人間だと思う。
だからかこの春の出会いと別れの季節は少しだけブルーになってしまったりする。









そして、そんなあたしを一層戸惑わせているのは新しく赴任して来た美術の先生、柊一颯先生だった。









まだ若い男の先生で、あたしは一目見た時からその特異な空気感からなかなか距離が掴めないでいた。









でも、柊先生は一際美しかった。
それが尚のことあたしの心をかき乱した。









あたし達は今日もいつものように放課後の部活に来ていた。








えみな「あ!
ぶっき〜!!」







A「あっ…」









えみな達はばたばたと部室に入るとすぐ様柊先生に近づいた。
あたしはえみな達に手を伸ばし、すぐにその手を空しく下ろした。









すっかりえみな達や部員のみんなは柊先生に懐いているように見えた。









あたしは何故か一人、みんなのように柊先生に近づけないでいた。
ただ、みんなの仲良さげに話す光景をぼーっと見つめていた。









みんなは柊先生のこと怖くないのかなぁ…。









まぁ、あたしも割と誰とでもすぐに仲良くなれるタイプなんだけどなぁ…、何て思いながらあたしは机に鞄を置いて椅子に座った。









部長「じゃあ、新しく柊先生が我が部に来てくれたことだし、柊先生の歓迎会をしたいと思いまーす!」









みんながわーいと拍手をした。









歓迎会と言ってもただ単に部活もせずにお菓子やジュースを囲んで盛り上がる会というわけだった。









部長「先生、彼女とかいるの〜?」







友美「ぶっきーっていくつ?」









みんなが柊先生を囲みながらわいわいと盛り上がっている。
あたしはやっぱりまだそんな輪の中には馴染めず、ただ頬杖をついて先生の綺麗な顔を遠くから静かに見つめていた。

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設定タグ:3年A組 , 柊一颯 , 甲斐隼人
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chelly04(プロフ) - ユナさん» そんな風に言って頂き、とてもとても嬉しいです( ; ; )ステキなコメント本当にありがとうございます! (2019年9月24日 23時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - ブッキー、カッコいいですね!私この小説好きです!これからも更新頑張ってくださいね!応援してます!(* ´ ▽ ` *) (2019年8月9日 20時) (レス) id: 5df833b6c1 (このIDを非表示/違反報告)
chelly04(プロフ) - 魅夢さん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂き嬉しいです!先生、甲斐くんと絡んで書いてますが、最終的にくっつく方向にしようかそのままかまだ迷ってますー(;▽;)笑 (2019年4月7日 15時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
魅夢(プロフ) - 更新お疲れ様です!柊先生とヒロインの話をいつもドキドキしながら読ませていただいてます!早く二人にくっついてほしいな〜と思ってます(笑) (2019年4月6日 1時) (レス) id: c882c7a21a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chelly04 | 作成日時:2019年3月29日 3時

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