3年A組 【ゆる〜く日常もの】3 短編

悩み 4 ページ22

律「そのままって、胸のこと？」









あたしは先生をじっと見つめて尋ねた。












柊「一応、成長期だろ」









律「じゃあ！
あたしの胸もまだ大きくなる可能性は充分にあるってこと！？」









あたしは目をキラキラ輝かせて柊先生を見つめた。









柊「…………。
とりあえず、変な理由で彼氏作るとか言うな」









先生はそう言うとあたしに背を向けて美術準備室に消えて行った。









その場に一人残されたあたしはまだドキドキする胸を強く押さえた。









まあ、とりあえず焦って彼氏作ることも、胸を大きくすることもないってことかな？









じゃあ、先生が今くれたこのドキドキは………。









あたしは先程の息が止まるようなドキドキの意味をあえて深く考えないようにした。









…だって、それを知ってしまえばもう元には戻れなくなる気がしたから。









それは、気づいてはいけないことのように感じた。

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