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D.S
「特別授業の時間で……おや？ルイスくんじゃないですか」
実験室から出ようとするルイス先生を引き留めていると、窓から学園長が入ってくる。いつもと違う様子の実験室を見て、学園長がさらりと言った。
いつもはルイス先生っていうのに、どうしたんだ？と思っていると、ルイス先生はぱぁっと嬉しそうな笑顔を浮かべて学園長の元へ向かう。
その様はまさに飼い主と犬……いや、先生にそんなことを言うのは失礼だな。だけども本当に耳と尻尾が見えそうなほどだった。
「え、一日でルイス先生学園長に懐きすぎでは？」
「昔から好きな魔法士だったらしい。仲良くなってから聞いた」
ぼそぼそと後ろでユウとクルーウェル先生が話す。成る程、だからあんなに懐いているのか。
学園長は実験室を一目見て、何が起きたかは大体把握したようで。クルーウェル先生と視線を合わせ、こくりと頷く。……かっけぇ！大人って感じがするな！
『ねぇクロウリーさん、ポムフィオーレの寮長はどこ？俺、絶対にクルーウェルより早く寮長になりたいんだけど』
「またクルーウェルくんですか。……どうしてそんなに彼を目の敵に？」
ぐいぐいと学園長のマントを引っ張るルイス先生。そんなルイス先生の頭を撫で、学園長が首を傾げた。
……確かに、どうしてそんなに目の敵にするんだ？
ルイス先生は学園長の言葉にきょとんとした顔をして、それから唸った。嫌な顔をして、途切れ途切れに口を開く。
『……なんか嫌い。だってアイツ、俺が入学式の日に挨拶したら何て言ったと思う！？』
「何て言ったんです？」
『「……ふっ。野良犬でももう少しマシな挨拶をするぞ。まずはワンから始めたらどうだ？」ですよ！』
クルーウェル先生のモノマネとともに、かなり衝撃的な言葉がルイス先生から発せられる。
思わずクルーウェル先生を見ると、ふいと視線を逸らされた。……本当に言ったのだろうか。いや、この反応は確実に言っている気がする。
後にエースに聞いたところ、僕はそんな酷いことを言うなんて……と思ったが、エースは絶対に挨拶って煽りに言ったんでしょ……と思ったそうだ。
『だから嫌い。……あと、単純になんか嫌。うまく言えないけど、絶対に仲良くなれないって俺の中の俺が言ってる』
そう真面目な顔で告げるルイス先生だが、その二人が今現在仲良しなところを見せつけられている僕らは、じわじわと笑いが込み上げてきた。
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あいらいん - なんでこれ公式じゃないんだろうって思うくらい好き (2023年4月4日 10時) (
レス) @page43 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
硝子ーtengitune.(プロフ) - このラジオに出れるなら私は最近泣いたの所に「プリ〇ュアで泣いた」って言いそう (2021年9月25日 20時) (レス) @page36 id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
チーズ鍋 - 碌無者さん» 完全な手違いですね……。消そうと思っていた方じゃない方を消してしまって……。ありがとうございます(ﾉД`) (2021年9月24日 7時) (レス) @page1 id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - あんなに書いてらしたのに続編が消えていて……手違いでしょうか？ ご愁傷さまでございます。 (2021年9月24日 1時) (レス) @page50 id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - 了解です！頑張ってください (2021年9月23日 22時) (レス) id: ae4d7ce9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年9月6日 22時
