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げ。げげげげげっ。
見慣れた靴が並ぶ玄関に違和感を放つ一足のブーツ。
隣のベクも「あ……」って顔。
もう9時過ぎてるのに、まだいる。
なんで? ご飯作ったらすぐ帰るのが家政婦さんの掟でしょ!
「あー、どうしよっか。一緒に入ってくと不味いよな。俺、コンビニ行って来るわ」
やっぱり今日体重を知りたいわたしは、ベクと宿舎にやって来たわけなのだけど。
「また外行くの? 寒いのに」
「平気だって。お菓子買ってくるから、な? 」
はぁ。しょうがないけど、なんだかなぁ……。
外に戻って行くベクを見送って、靴を脱ぎ廊下を歩くと聞こえてくる皆んなの声。
「あー、帰ってきたんじゃない? 」
しうちゃんだあ。
浮かれる心。ドアのぶに手を伸ばすより先にドアが開いて「おかえりなさいっ」
しうちゃんだと思ったら笑顔のサランが出て来た。
「あっ、……Aさん」
居たのがわたしで、分かりやすく《がっかり》に変化する顔。
こっちだって同じだっての。
ムカつくから似たような表情を返す。
「ギョンスオッパなら、部屋にいますよ」
お生憎様、今日はギョンスに用ないんです。
「ジョンデ! 」
サランは無視して、ソファで寛いでるジョンデの前までワザと大きく足音を立てて歩く。
「お、Aちゃん、どうした? 」
「ちょっと顔かして」
「えっ、え、おわっ」
ジョンデの服を掴んで無理矢理起き上がらせ奥にあるキッチンへ連れて行く。
「なんでまだいるの? さっさと帰してよ。ジョンデわたしが頼んだ事ちゃんとやってるわけ? 」
「ああ、うん、でも、」
「でも!? なに? 」
黒目をウロウロさせて落ち着かないジョンデ。
「なに? なんなの? 」
もっと近付くように手を動かすから、耳をジョンデの顔の側にもって行く。
「ミンソクヒョンがさ、なんか気に入ってんだよ。サランちゃんの事」
「はぁ!? 嘘でしょ? 」
「マジだって。どうする? もうベクの心配いらないんじゃない? 」
しうちゃんが、サランを?
昨日ここで、わたしに好きって言わせた癖に?
こんな事ってある?
たった1日で心変わり?
そんな、そんなっ、
「そんなのっ、もっと駄目に決まってる! 」
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もにか(プロフ) - あんずさん» お返事遅くなってごめんなさい(>_<) 沢山あるお話を読んで貰えてすっごく嬉しいです(//∇//)これからも頑張ります(^з^)-☆ (2017年1月23日 3時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - もにかさん初めまして。スキャンダラスから読んで他の話も繋がってるとしり駆け足で全て読ませていただきました!展開が斜め上をいくのでとても面白いです!これからも更新楽しみにしております^ ^応援してます! (2016年12月21日 1時) (レス) id: f2e4e497c4 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - かのかさん» 寝ましたか?寝てるでしょー!笑 それぞれの想いがこんがらがっていますが最後はスルーっと……(^ω^) 続きも楽しんで下さいね! (2016年12月20日 6時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ももかさん» コメントありがとうございます! カレーの事を覚えてくれてるなんて感動しました。ベク、優しかったなぁ、、、と、もっとベクのいい所を書けるように精進致します。 (2016年12月20日 6時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - はなさん» 別れを決意したベクですが、今まで我慢してきた分、多少の未練も残っているのか、そうでないのか。でもそこは、突っ込んでおかないと笑 しうちゃんどうする!? どうしよう (2016年12月20日 6時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もにか | 作成日時:2016年11月18日 10時