覚悟 ページ31
．
「私ね、両親が医師だからってのもあるんだけど、
中学生の時に、私にジャニーズを教えてくれて、唯一私がジャニーズに入所していた事を知っていた友達が、急に病気で亡くなったの。」
宮「…そうだったんだ。」
「私にこんなにも輝いていて、人を喜ばせることが出来る世界を教えてくれたし、内気で友達なんていらないって意固地になってた私に負けじと声をかけてくれてた子だったから凄く嬉しかったの。」
宮「うん」
「“A、頑張って！”、“ちゃんとご飯食べてる？”っていっつも心配して電話してくれて、その子が病気を患っていたことなんて気づきもしなかった。」
「でも、その子が亡くなって気づいたの。
私は、もしもこの道を間違っていたと思った時は、医者になって人を助けたい。
でも、この世界でも手を抜きたくない、頑張りたいって。」
「それまでは名古屋から大阪に通って居たのを祖父が住む奈良へ1人引っ越して、本気でジュニア活動に専念したの。」
「おじいちゃんはね、すっっごく応援してくれてた。」
「街の小さなクリニックの院長だったんだけど、
ご飯も作ってくれて、休診日は舞台見に来てくれたりして。
それにいつも、Aは偉いね、勉強も無理して医者になろうとしなくてもいいんだよって言ってくれて。
そんなおじいちゃんが大好きだったし、患者さんからも看護師さんたちからも熱い信頼を得ていたおじいちゃんを尊敬してた。」
「そんなおじいちゃんも、“あの日”に亡くなって。
今までは女の子だからって特別扱いされないようにアクロバットも、お芝居も、ダンスも全て身につけてきたけど、
もう何もやる気が出なくて、ジュニアのお仕事も、大学も、全部投げ出してたの。」
「でもね、滝沢くんが私を救ってくれた。
東京においでって。」
「今までは名古屋と奈良、大阪しか知らなかった私が初めて東京に行って、SnowManに加入するってなって、
しかも康二にぃと一緒にデビューできるってなって。」
「6人のSnowManから応援していたファンの気持ちを考えたら10人になる、しかも女が加入するって事は辛いし非難の多い事かもしれない。
けれどそんな声も全てプラスにできるようにしたい
そう感じたの。」
．
大粒の涙を流し、時に言葉をつまらせながら打ち明けてくれる。
想像以上に覚悟を決めていることを感じた。
宮「…ごめんね、辛い話させて」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イヴ(プロフ) - 宮舘だけじゃなくてみんな所々口調違うの気になりました (2021年4月4日 9時) (
レス) id: 401d318ba1 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - 宮舘の口調ちょっと違くないですか？ (2021年4月4日 9時) (レス) id: 401d318ba1 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - (´･_･`)さん» コメントありがとうございます！概要欄にも記載されておりますが、一応フィクションになっていますので、是非それ以降のお話もご覧下さいませ！これからもよろしくお願いします。 (2021年3月30日 16時) (レス) id: 30aebe2ff1 (このIDを非表示/違反報告)
(´･_･`) - 45ページでさっくんが車ふっかから借りたって記載がありますが、ふっか免許持ってないですよ？ (2021年3月30日 0時) (レス) id: 947cf477cc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - まり姉さん» ご指摘のコメントありがとうございます。不快な思いをさせてしまいすみませんでした。今後はないように気をつけて書きます！これからもよろしくお願いします。 (2021年2月11日 18時) (レス) id: 30aebe2ff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃい | 作成日時：2021年1月23日 23時
