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02:ローズマリー ページ2





「っ終わりましたよ降谷さん!!」


時計の針は午前三時半を指す。

されど明日、いや最早今日じゃん。
…まぁ私は休みなんだ!やったね私!!


上機嫌で降谷さんに報告書を提出すると、一瞬苦々しい顔をした。

それと同時に体温が急降下する。

まだダメ出しするかこの鬼上司め!!


けれど降谷さんは浅くため息をつくと、お疲れさまと微笑んだ。

昔のような爽やかスマイルには程遠いけれど、その笑顔は何処か優しい。


だからわかるんですよ、降谷さん。
その表情とため息の理由くらい。


ばっと降谷さんの手から報告書を取り上げると、再度パソコンに向かう。

その見開かれた目をキッと睨んだ。


「ダメ出しは嫌ですけど、そういう優しさは要らないです」


降谷さんだって忙しいんですから。と付け加えて訂正箇所を探す。

ぽかんとしていた降谷さんは、暫くしてふっと笑った。


「…何ですか」

「もっと楽して生きればいいのに」

「その言葉そっくりそのまま返します」


茨道選んで生きてるのはどっちだ。
いつだって無理してるくせに。

トリプルフェイスなんて、三人の人生を生きるなんて私には無理だから。

その上気を遣われると妙にイラつく。

多分それは


「あんま無理するなよ?」


降谷さんが私の初恋の人だから。

それ以上の感情はない。

第一私が好きになったのはまだ優しかった頃の爽やか降谷さんだ。


なのにあの頃の鱗片を見つけてしまうから。


「ほんとムカつくなぁ」

「お前な…」


本当に困った鬼上司だ。

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壟薇 - 続き楽しみにしてます!!!! (2019年9月1日 3時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
haruno(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます…!すぐに修正させていただきます! (2019年7月28日 0時) (レス) id: ca8568045c (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 11話に名前変換出来ていない箇所がありました。 (2019年7月28日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
haruno(プロフ) - ゆりんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて光栄です…!今後も楽しんで頂けるよう頑張りますね! (2019年7月20日 19時) (レス) id: ca8568045c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりん - 面白いです!更新頑張ってください!! (2019年7月20日 13時) (レス) id: aa34414ff5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haruno | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月10日 1時

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