先生たちに支配されるな！【実話】

35.尊敬すべき人 ページ36

練習の途中、

「花凛、お母さんから電話あったって。かけ直すようにと伝言」

と、南先生に言われた。
はて、何事か。
職員室でかけて良いとの事だったので、職員室へ向かった。

電話の内容をまとめると、こうだ。
・U.S.A.の音源を持っていくから外で待ってるように。
・空き箱はもらえそうか？
・今日の帰宅時刻

3つ目はどうでも良い。2つ目はあとで説明します。
どうせ山田先生が音源作ってないだろう、ということで音源をCDに焼いて来てくれたそうだ。

尊敬すべきは、my mother。

＊

電話の後、ちょうど生徒会室の前に京ちゃんとソフトバンクの1組コンビを発見した。ついでに山田先生。

「ねえ！2人とも！my motherが音源ショートver.で作ってくれた！尊敬すべきはmy motherだから！」

結論:京ちゃん爆笑、ソフトバンクはスルー。

「花凛、16:00から体育館でリハだって」
「はあ⁉リハやらないんじゃなかったの⁉」
「なんか急にやるって山田先生が」
「私はともかく、悠大は主役級だから抜けれないと思うよ」
「うちら1組もヤバいんだよね、全然終わらない。終わる兆しが全く見えない」
「取り敢えず音源もらってクラスの方見てくるわ」

...思ったことを言わせてくれ。
リハやるとか聞いてないんですけどォ!!!!!

音源を渡しにきた尊敬すべきmy motherにこの話をしたら、「山田先生のやりそうなことだね」と。
まあでも、体育館でリハできるに越したことない。前向きに考えよう。

＊

私がクラスの方に戻ったら、ちょうど通し練習が終わったところだった。

「悠大、生徒会リハ16:00からだって。どうする？」
「生徒会なら行きなさい」

南先生に即答された。
元生徒会顧問、リハの重要性わかっての台詞か否か。

「花凛さんと悠大くん、生徒会リハのため今日ここで上がります！みんな拍手！」

...いや拍手する意味あんのかな？
荷物持って、私は荷物持ちきれなかったので一部悠大に押し付けて(おい)木工室を後にした。

結局、由梨とは話さないままだった。

+++++
ふぃー、やっとここまで書けた...！
あと少しで完結です。
皆さん、このままで終わると思いますか？
学校祭運営のトップ？はこの破天荒な花凛ちゃんです。
さあ、花凛ちゃんと由梨ちゃんはこの後どうなるのでしょうか？？
最後までどうぞよろしくお願いします！

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