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13.配役決定の裏で 愛side ページ14

風のーー手紙?

昼休み前の教室に、何とも言えぬ空気が流れていた。
手紙とは?電話じゃなかったのか?
目の前でニコニコ笑ってるコイツは何を考えている?
たくさんの疑問が頭の中で回っている。

「定期テスト終わったら、この台本ちゃんと毎日持ってくるのよ〜」

という担任の声は、私にはちゃんと届いていなかった。



地震で延期になったテストも無事に終わったある日。
学活で、劇の配役決定をすることになった。

「俺監督やろうかな」
「少女A誰やるのかな?」

などという劇に前向きな人の声ばかり聞こえる。
ーー私と同じように、この劇そのものに反対している人はどうやらいないようだ。
反対派だったはずの花凛でさえ、「演出助手なろうかな」なんて言っている。

私は、道具係以外やりたくなかった。
あの劇を見るなんて、嫌だ。

私とはまた違う意味でやる気の無い男子、女子は割とたくさんいたらしく、道具係の立候補者はたくさんいた。
...想像していたが、一番面倒臭い状況になっちゃった。あらら。

まずは話し合いで決めることになり、その中で私は最初に口を開いた。

「私、この劇見たくないんだよね。だから劇に出るキャストはやりたくない」
「それなら俺らだってやりたくないよ」
「俺もー!」

男子たちも言い出した。
いや絶対私と違うよね?
私と同じく"劇を見たくない"のなら、こんなニヤニヤして言えるはずがない。

ふと気がつくと、また過呼吸になっていた。
みーちゃんに、「愛、保健室行ってきたら?」と言われるまで、頭が真っ白で何も考えられなくなっていた。

いつも健康、遅刻欠席なしの皆勤賞。
そんな私が保健室に行くのは、この前クラスの前で話した時と今回、中学で2回目だった。

あの時は花凛に演技だよ、なんて言っていたが、今ならわかる。
強がってみせただけだ。

あの本をみんなの前で読むことは、ものすごく苦しかった。
何がって?担任がどれほど酷いことをしようとしているのか、みんながどれほど安易にあの話を劇でやろうとしているのか、ということ。

戻ってから知ったが、あの時1番私の気持ちをわかってくれたみーちゃんが劇に出ることになった。
ごめんね、みーちゃん。

+++++
愛が書いてくれました。
この場を借りて弁解しますが、私が演出助手なったのは、担任の暴走を止めるためです。

14.王様の耳はロバの耳→←12.ツッパリと砂糖対応



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花時雨(プロフ) - 翡翠ノ楓さん» 叫ぶ時の定番です。笑 このクラスでは日常茶飯事でした。笑って頂けて嬉しいです^ ^ (2019年7月21日 22時) (レス) id: 707381074e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠ノ楓 - 何故に王様の耳はロバの耳って叫んだんですか…?これ読んだ時腹筋が崩壊するかと思いましたよ… (2019年6月15日 11時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
カモミール。(プロフ) - シトロンさん» 大変失礼いたしました。今後気をつけます。 (2019年1月1日 18時) (レス) id: e321ef376e (このIDを非表示/違反報告)
シトロン - すみません。コメント欄でチャットは止めてください。サーバー落ちしてしまう恐れがあるので、お願いします。 (2019年1月1日 15時) (レス) id: d8371914fb (このIDを非表示/違反報告)
カモミール。(プロフ) - 米野花子さん» ありがとうございます! (2018年12月15日 0時) (レス) id: 3e23062850 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花時雨(元カモミール。) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chamomile-7th/  
作成日時:2018年11月17日 23時

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