先生たちに支配されるな！【実話】

1.事の始まり ページ2

今日の学活は、学校祭のクラス発表内容を決めるらしい。
私のクラスはステージ発表希望だ。

「学級代表からの意見で、風のでんわを出したいと思います」

朝陽ちゃんが言ってますが、は？なにそれ？と言いたげなクラスの面々。
東日本大震災のその後の話らしい。
修学旅行でで震災学習をやったから、ポイントも高いんじゃないかと。

「意見良いですかー？」
「花凛良いよ」
「うちの学校、震災で自主避難している生徒がいるらしいんですけど。
それに、そんな年数たった訳ではないのに、北海道で、別に被害にあったわけではない私たちがやるとか現地の人に申し訳なくないですか？」

自主避難は本当の話。生徒会の募金行事の中で教えてもらった。

「うん、自主避難云々は大丈夫だから」

おい何でお前が言うんだ担任よ。
てか朝陽ちゃんはともかく、盛くんが連名でもこんな提案する訳がない。
そういえば昨日、学級代表が南先生に呼び出されてたな。
…これは間違いない。担任の意見だ。

そうと決まれば私も反撃しよう。

「学校祭を盛り上げるには、シリアス系じゃなくてギャグとかの方が良くないですか？重いよね、それじゃあ。だから私は血液型劇場を推薦します。もしくはロミジュリ」
「ビッグダディやろうぜ！」

悠大たちかよ…まあシリアス反対派ということで仲間だ。

「他に意見…は無いようなので、この4つから投票します。まず2個選んでー」

＊

投票の結果、決選投票は風のでんわと血液型劇場に。

「はい全員伏せて〜」

「風のでんわが良い人ー
血液型劇場が良い人ー

…顔をあげてください。
投票の結果、風のでんわになりました！」

え、マジか。大差だ。
21対10で負けた…

「じゃあ、風のでんわに入れたい自分たちの青春エピソードがある人ー」

話はどんどん進んでく。
愛や由梨も困惑中。
ビッグダディ派悠大も私の前の席の壮太も不機嫌ヅラしてる。

「はいはいはい！浴衣デート入れよう！」
朝陽ちゃん彼氏や朝陽ちゃんのグループの子たちが騒ぎ出している。
…ん？みんな意見出すの早くない？

2.意見が通らなかった負け組たち→←注意事項など。

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