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* (YG) ページ34

「でもスジンは…」



ヒョンはまたため息をついた後俺をじっと見た



ジン「スジンはソウルに居る」


「え…?」


ジン「昨夜カヨとコンビニに出かけた時見かけたんだ」


「本当ですか!?」


ジン「あぁ…
信号待ちしてたら近くの歩道橋を渡って行った
あれは間違いなくスジンだった」



スジンはヒョンとも仲が良かった
だからヒョンが見間違えるなんてあり得ない



ジン「追いたかったけど暗かったから姿を見失って…
直ぐにユンギに連絡しようか迷ったんだけどAさんと一緒に居るから夜が明けてからと思ったんだ
スジンは仁寺洞の方に向かっていた」


「仁寺洞…」



スジンの部屋がある街…
今も部屋はそのままのはずだ



ジン「馬鹿でかいスーツケースを引いてたしもしかしたらソウルに戻って来たのかもな
ユンギに接触してくる気がしてならないよ」


「そうかも知れませんね…」


ジン「だとしてもちゃんと終わらせるんだ
Aさんのためにも自分のためにも…
そしてカズさんのためにもだ」


「はい」



我慢していた涙が溢れ出た俺を見てヒョンは優しく微笑んだ



ジン「拒まれても絶対にそばを離れるな
泣くほど好きなら絶対に手を放したらダメだ」


「はい…」


ジン「じゃあ戻ろうか?」



病室に戻るとAは眠ってしまっていた



黒川「Aから少し聞いた…
ユンギって最低な男だったんだね」


「それは今自分でも痛感しているところです」


黒川「ま…ユンギも人間だったって事だね」


「え…?」


黒川「何もかもが完璧な人間なんてこの世には存在しない
だから面白いんだよ
だから人は人を好きになる
自分にない部分を見つけて憧れてやがて恋をする…
それが人間でしょ?」


ジン「ヒャヒャ
柄になく深い事言ったね」


黒川「柄になくは余計だって!
だからAも心のどこかでほっとしたと思うよ?
ユンギも完璧な人間ではないって知って…
だけどそれ以上に傷付いちゃったってだけ…」


ジン「でもその傷は深い…」


黒川「うん…
きっと海底よりも深い傷だね
何しろAの分身のカズさんまで関わっている問題だから…」



2人はAを見た



ジン「確かにユンギにも非はあるけど一番の元凶はスジンだな」


黒川「あ…昨夜見かけた人…?」


ジン「うん
何となくなんだけど…
カズさんの死にはスジンが関わっている気がするんだよ」


黒川「嘘でしょ…?」



ヒョンの目はそれを確信しているように見えた
俺も何となくそう感じていた

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ソル(プロフ) - 74さん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぽぽさん» お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
74(プロフ) - はじめまして。奏楽しく読ませていただいています。第三章のパスワード教えていただけないでしょうか? (2021年4月15日 13時) (レス) id: a2d39c6975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします (2021年4月15日 8時) (レス) id: 44c81509b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソル | 作成日時:2021年3月30日 1時

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