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* (You) ページ4

ユンギが持っていたレジ袋が地面に落下した



「大丈夫ですか…?」



答えはなく明後日の方向を見つめたままのユンギ…



「ユンギさん…?」


YG「え!?」



ユンギは私を見て目を丸くしている
何をそんなに驚いているのだろう?



「どうかされたんですか?」


YG「ううん…別に」


「そうですか?」


YG「本当に何でもない」



レジ袋を拾い上げたユンギは空を見上げた



YG「スジナ…」



ユンギの声が小さすぎてスジナの後は聞き取れず…
だけどそれで良かったんだと思う


空に向かって何かを呟いた後ユンギは私を見て微笑んだ



YG「帰ろうか…?」


「そうですね…」



行きよりずっとゆっくりなスピードで歩みを進めるユンギの後をついて行く
勿論一定の距離をあけて…


そして青信号で歩道を渡り切ったユンギ…
赤信号になり渡れなかった私…


その事に直ぐに気付いたユンギはその場にとどまりずっとこっちを見ている
ただそれだけの事が凄く嬉しくて堪らなかった


そして青信号になり私はやっとユンギの元に辿り着いた
追いついた私を見てユンギはこの上なく優しく微笑み頭を撫でてくれた



「誰かに見られたら大変ですよ?」



照れ隠しの私の言葉を聞いたユンギは苦笑いを浮かべた後また歩き始めた
その背中を穴が開くほど見つめ続ける私…


『ミンユンギ…
私の事を好きになれ…』


そう心の中で呪文のように唱え続けながら無事部屋に帰り着いた


リビングに入ると直ぐにユンギが私を見た



YG「今度からは俺が後ろ歩くから」


「え…?」


YG「後ろを気にしながら歩くくらいなら俺が後ろの方がいいでしょ?
そうすれば何かあっても直ぐに対応出来るし」



私の『え…?』はそういう意味での物ではない
『今度から』に引っかかったからだ


また2人きりで歩くというシチュエーションがあるとは思えなかったから…



YG「その顔は不満なの?」


「そうではなくて…」


YG「じゃあ何?
まさか俺に背中を向けたくないとか言い出すんじゃないよね?」



私は武士かよ…
そんな事を考えていた私をユンギが睨んだ



YG「とにかく…
今度からは俺が後ろを歩くから!
ノーはなし!」


「分かりました…」



私の脳は勝手に『今度から』を『これからずっと』に変換した
自分の都合のいいように理解したというやつだ


その後順番にお風呂に入った私たちはビールを飲んでから懐かしい寝室へ


私に与えられたのは2人で寝たベッドで…
これで眠れない事は確定した

* (YG)→←* (YG)



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ソル(プロフ) - 74さん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぽぽさん» お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
74(プロフ) - はじめまして。奏楽しく読ませていただいています。第三章のパスワード教えていただけないでしょうか? (2021年4月15日 13時) (レス) id: a2d39c6975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします (2021年4月15日 8時) (レス) id: 44c81509b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソル | 作成日時:2021年3月30日 1時

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