奏 −YG− 第二章

＊　(KK) ページ24

ユンギを招集しAの元に向かう車中…
幾度となくバラエティ番組で共演している俳優シン君の生配信の知らせが届き何となく見てみると…



シン「皆さ〜ん
テヤンがナンパしてますよ〜」



何！？
テヤンってイケメン俳優の！？
てか何故日本語？


2人は私の携帯を覗き込む


そして映し出されたのはAで…
Aは慌てて手で顔を覆ったんだけど時既に遅し



テヤン「シニヒョンやめてくださいよ〜
この方は友達なんです」


シン「何だよ〜特ダネかと思ったのに！
撤収だ！
テヤンも行くぞ！」



2人はAから離れた模様


何が起こった？
Aはテヤンと友達だったの？



YG「友達…？」



声…ドスが効いてて怖いんですけど…



JN「きっと仕事上の付き合いでしょ」


「きっとそうだよ
カズさん繋がりとか…ね！？」


JN「それだ！
さすがカヨ！」



必死な私とジン…


ユンギは誰かに電話し始めて…
小声すぎて前の席の私は内容までは聞き取れなかったけど電話の相手はきっとテヤンだろう


小声でも怒り口調のようだし…
お気の毒に…



JN「テヤンが気の毒でならない」



ユンギの横のジンは苦笑い



「やっぱり怒られてる感じ？」


JN「俺の彼女に何してくれてんだ！って呟いてた」


「テヤンは何もしてなかったじゃん」


JN「そうだけど…
Aさんの顔が出た事自体問題だって…」


「あぁ…まぁね
Aは一般人な訳だしね」


JN「それに対する視聴者のコメントも気に入らなかったみたいだよ？
2人がお似合いとか…
そう言うコメント」



あの一瞬でコメント見たの？



「実際2人が付き合っている訳でもないのに…
ちっさい男だね〜」


YG「ちっさい男ですみませんね…
俺は心の狭い男なので…」



電話終わってたのかよ…



JN「テヤンは何も悪くないじゃん
責めたら可哀相だよ…」


YG「責めてませんよ」



責めてたじゃん…
ジンはそんな顔だ


その後ユンギは何も話さなかった
窓からの夜景に目を置き何かを考え込んでいるよう…


シンの生配信の影響なのかAとの待ち合わせ場所は人でごった返していて…


Aを見つけ出すのは困難
そして2人が車を降りるのは危険でしかない状態



「私が捜してくるから2人は待ってて？」


YG「いえ…俺が」


JN＆私「え！？」


YG「Aは俺の彼女なので」



それは分かっている
だからって危険すぎる



YG「あそこで人に囲まれているのはAです」



もうAを発見？
さすが…愛の力だね

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