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どのくらいそうしていたんだろう。
撫子の花びらに触れ、ため息をついて、
慧のいた余韻に包まれていた時、
.
「A、」
静かに障子の開く音がして、はっとして顔を上げた。
A「涼介、」
私の顔を見て、嬉しそうに笑った彼は、
そのまま部屋に入ってきた。
A「どうしたの?」
涼介「たまたま近くを通ったからさ。顔を見たくなって。ちょっとしかいられないけど」
言いながら、私の手元の花束にちらりと目をやって、
少し離れたその場に腰を下ろした。
涼介「迷惑だった?」
A「まさか…!お茶でも持ってきてもらうね」
涼介「いいよ、ほんの少ししかいられないから」
A「そっか」
花束をさりげなく文机の上に置いて向き直る。
涼介「今日は何してたの?」
A「今日?朝から日舞の先生が来てくれてね、お稽古。とても厳しい先生だから疲れちゃった」
涼介「そう」
その後は、慧が会いに来てくれたけど…
その話はしないでおこう。
後ろめたさを抱えながら、こっそりそう思っていた時、
私の後ろにある文机に目をやった涼介が、小さくため息をついたからドキリとした。
涼介「…ここに来るとき、君の幼馴染みに会ったよ。ちょうど屋敷を出てくるところだった。
ほら、この前街で会った」
A「…!」
涼介「仲が良いんだね。この部屋に来ることもあるんだ?」
そう言って薄く笑う涼介の心の内は読めない。
だけど、良く思っていないだろうというの明白で。
A「今日はたまたま…彼は読書が好きだから、時々私の部屋にある本を借りにくるの。でも、それだけだよ」
背中に冷や汗をかきながら、なんとかそこまで言い切って真っ直ぐに彼を見つめる。
…決して。彼には勘付かれてはいけない。
そんな私の心の内を見透かしているのか、
彼の表情から笑みが消えた。
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ばるとくJUMP(プロフ) - はじめまして!私はもともと、ミステリアスでファンタスティックな作品が好きなので、この作品は本当にストライクです!しかも、伊野尾ちゃんと山ちゃんというくみあわせが作品にマッチしていて、すぐにのめり込みました。続きがもう待ち遠しいです!!!!!!!!! (2020年1月28日 20時) (レス) id: a73addc012 (このIDを非表示/違反報告)
中島理沙(プロフ) - この作品、とっても素晴らしいです!!! これからも応援しています!!! あ!ちなみに同じく私もPARADEロス激しい状態です笑笑 (2020年1月27日 6時) (レス) id: 848933ac82 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - 慧の正体…、いつ分かるのでしょうか…!!読んでてとてもドキドキします…!w (2020年1月18日 23時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾様Love.@七星 - 初めまして!今作の『はな壱もんめ』!!私がPARADEのアルバムの中で一番好きな曲で!!すぐさま見てしまいました…ww。しかも主は我が推しのいの様!!楽しめる予感しかしませんw先、とてもとてもとても気になるので更新お願い致します! (2020年1月11日 8時) (レス) id: e41447f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
この(プロフ) - 新作おめでとうございます!更新頻度が高くて凄く嬉しいです!ちゃみさんの作品の中で珍しいジャンルですごくどきどききゅんきゅんしながら読んでいます!これからどうなるのかすごく楽しみです!応援してます!! (2020年1月7日 18時) (レス) id: 5bc2eb359c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2019年12月26日 15時