好きにしいや 2 【JK】

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さんざん泣いてユンギオッパに送り届けられ、あの日はホンマによう眠った。


寝てる間に一度だけぐーちゃんからの着信があったみたいやけど、多分オッパに聞いて確認の電話やろうと、まだまともに話せる気もせぇへんかったしそのままにしておいた。





ぐーちゃんのことを考えるとやっぱり胸が苦しいけど、ぐーちゃんとぐーちゃんが好きなあの子の邪魔はしたらあかん。



「…また"ぐーちゃん"もやめなあかんのかなぁ…、」



折角また仲良くなれたけど、もうぐーちゃんの"特別"では無くなったやろうから…。




そや、バイト帰りに送ってもらうのも遠慮しよかな…。
自分の彼氏が他の女の子送っていくとかイヤやろうし。


…あ、もしかしたら２人を見たときそうゆう話をしてたんかも。



「私のせいでぐーちゃんが彼女とケンカなんかしたら申し訳なさすぎる…、」



ぐーちゃんには幸せでいてほしいから…。やっぱり送ってもらうのはやめよ。




確認しようとシフトをみれば目に入る、９月１日の文字。




「ぐーちゃんの誕生日…。水族館……、」



何も言われてへんけど、私と水族館はもう行かへんやろうし…。



…この日まで。この日までにしよう。



８月中のあとこの夜に入ってる２回だけ送ってもらって、もう…そこで終わり。


責任感の強いぐーちゃんからやめるとは言えへんやろうから、ちゃんと私から言おう。ちゃんと離してあげよう…。








……でも、やっぱり"ぐーちゃん"だけは。

認めたばっかりの好きな気持ちは、そう簡単に無くすことはできひんやろうけど、"私だけのぐーちゃん"を一つくらい残してもええかな…。



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