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〜鶴丸side〜
知らぬ存ぜぬを言い張る九条にどんどん苛立ちが募っていく
そもそも何故俺が彼にここまで執拗に絡むのか
全ては朝、伊達組の集まる部屋に沈んだ顔の光坊が入ってきたことから始まる
何があったのか、と３人で詰め寄れば、最初は無言だった光坊もぽつりぽつりと話し出してくれた
『貴様の食事は食べたくない』
その言葉を聞いて彼は大分傷ついたそうだ
“食べてもらえなかった”ということよりは“前の本丸の自分が彼にどんな仕打ちをしたのか”という不安の方が大きいのだと彼は語った
……だが、光坊以外の伊達組の怒りポイントはそこではなかった
光坊は態々、九条のために粥を作り直したんだぞ？
もっと前に遡れば、戦場から彼を助けた部隊にも光坊はいた
だというのに、話を聞く限りだと全くもってその有難みを分かっていない
光坊に知られないよう、『話をつけてくる』と言い残し部屋を出たところから、この男との対話につながる
……が、なかなか話はつきそうにない
昨晩の大広間での彼は俺も見ている
人を良く思っていないのは分かるが、彼だって人の心を持っていないわけがない
感情や感覚の根源は心だ
心があるからこそ彼は様々な“思い”を抱ける
しかし彼はそれに気付かないようだ
というよりも、人の子と同じ何かを持つのが嫌なのだろう
……人の身を得ている時点で既に手遅れだと思わんでもないがな
兎に角、このままではらちがあかない
苛立ちにより話題がずれていたことを指摘され、気まずさとちょっとの恥ずかしさに舌打ちした
鶴丸「………確かに話が逸れたな。本題に戻ろう。俺は光坊の………」
燭台切「僕が何？？」
鶴丸「み、つぼう……」
今まさに話題の中心にいる彼の声が聞こえ、驚いて俯き気味だった顔をバッと上げる
九条の背後数尺、廊下の角からこちらを目を丸くして窺っていた
自分のすぐ目の前に立つ九条から「あぁ、あいつか」と小さな声が聞こえる
ほら、やっぱり知ってるんじゃないか
今のこの険悪な雰囲気を気取らせるわけにはいかない
そう考えた故に、九条に添えていた刀を引き光坊の死角となるところでそっと鞘に収め、体内に戻すイメージでその場から消した
鶴丸「よぉ光坊！」
努めて元気な声を出す
それに引いた目を向けてきた九条など知らん
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凛音 - 本当に面白いです！続きがめっちゃ気になります！頑張ってください！ (9月26日 19時) (
レス) @page40 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - 中二病の主人公！新しくて大好きです！続きとても楽しみに待っております！ (7月18日 19時) (レス) @page40 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ぬーぬぬーぬぬー - 続きをお恵みください… (2022年11月23日 0時) (レス) @page40 id: 8435a17515 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年9月24日 19時) (レス) @page40 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
YM - このお話大好きです！作者様の負担にならない程度に更新してくださると嬉しいです (2021年12月27日 15時) (レス) id: 0c982d92bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご
| 作成日時：2018年5月13日 18時
