お話いろいろ

全力ファイター　-バイト先から愛を込めて- ページ9

宏「ねぇ、オレ横尾さんの店を手伝う事にしたよ」

太「はぁ？聞いてないけど」

宏「だから今言ってるじゃん」

太「いいよ、って言うと思った？だって、宏光働いた事ないでしょ？」

宏「だから、働いてみたい！」


宏光はCOLOSSEUM育ちそして後のCOLOSSEUMの頂点に立つはずだった

だから人並みに働いた事はなく、今も俺が宏光を養っている。

それが逆に俺にとってはやる気にさせて、やりがいを与えている。


太「ダメ。渉に断って来る」

宏「なんでだよ！！何でダメなんだよ！」


確かに頭ごなしにダメだと言っても宏光は納得しないだろう。

それなら、納得させるまでだ。


太「表に出ろ。俺に勝てたら・・」

宏「手伝っていいんだな！」

太「いいとは言ってない。考えてやる。」

宏「ムゥゥ！！その太輔の上から目線気に入らない。
　 絶対勝ってやる！オレの方が強いし！」

太「じゃ、勝ってみろ」


直ぐにテーブルを飛び越え宏光が俺の懐に入り込んだ

相変わらず素早く動き回る。

身軽な宏光を正面から捕まえるのは無理だ。


宏「最近身体鈍ったんじゃない？」

太「鈍る？毎日一緒に鍛えてるのに？」

宏「なっ！！//お//まえ！！」


一瞬宏光の動きが鈍ったその瞬間を俺は見逃さない。

宏光の手を掴んで引っ張り抱き寄せた。唇を奪った。

唇を一度味わえば俺は離すのが惜しくなる。

これでこの話はなくなったと思った・・・

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