インモラル

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藤「よし、じゃあ出発しますよ！」

北「お願いしまーす！そして、安全運転でお願いします。」


目的地に着くまでにいろんな話をしながら楽しいドライブになった。

思っていたよりも早く目的地である海に到着した。


藤「この海穴場らしいです、一緒に来れて良かった。ここなら初心者でも大丈夫ですよ」


それなりにオレに気を使って選んでくれたんだ。


北「ほんとに初心者…っていうか、初めてだから頼むよ。」

藤「全てを俺に任せて下さい。」


藤ヶ谷んは凄く嬉しそうに微笑んでいた。

それからいろいろ藤ヶ谷君が準備をしてくれて

オレは藤ヶ谷君をジッと見ていた。

穴場のはずの海だが人がチラホラじゃん。


北「なぁ〜準備体操とか必要？」

藤「思い存分して下さい。」


淡々と準備を進める藤ヶ谷君を見ていて不意に思った。

何でオレなんか誘って楽しいのか？

まぁ、オレはちゃんと楽しませてもらうけど。

藤ヶ谷君と二人ってのもまたいつもと違っていいかも。


藤「フー」

北「ひゃぁぁぁ！！」


藤ヶ谷君がオレの耳息を吹きかけるから変な声を出してしまった。


藤「北山さん何ボーってるの？」

北「え、あ・・驚かせたな・・」

藤「いえ、正直驚きましたけど。」


恥ずかしいさでいっぱいなオレ・・だけど・・

藤ヶ谷君の顔にどうしても納得がいかない。


北「なんでそんな嬉しそうなの。」

藤「フフｗまた北山さんの知らない事知れた。あと、可愛かった」


男のオレに可愛いって・・もう、変な事言うなよ！

こうなれば話題変えないと、揶揄われる気がした。


北「藤ヶ谷くんサーフィン好きなの？」

藤「初めは大学の友達に誘われて始めたんですけどね。
　最近は一人でも行ったりしますね。たしなむ程度ですけど」

北「たしなむ程度・・・で・・凄い装備だよな」


やぱっぱり藤ヶ谷君は何処か違うぞ！！

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