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(ジュン「Aちゃんみたいな子が好きだよ」)
お風呂から出て各班のリーダー集合時間まで女子部屋で待機する。
さっき言われた言葉を思い出して胸がぎゅ、となったと同時に
「そういえばユア、好きなタイプってなに?」
よかった、聞くの忘れるところだった。
何も聞かずに家に帰ったら散々ミンギュに「聞いてってあれだけ言ったのに!」とうるさく言われなくて済む。
ユア「えー、ミンギュくん!」
…だってよ、ミンギュ。
でもこのまま言うわけにもいかないし
「その、ミンギュのどこが好きなの?」
って、弟の好きなとこ聞いてる私、、
ユア「笑顔が爽やかで可愛くて、優しくて男らしいところ?」
「んふ、」
ユア「なんでちょっと笑ってるの!」
ミンギュが褒められてたら嬉しいよね、ヌナだし。
でもんーとね、あと人懐っこいところ!あと…と私が恥ずかしくなってくるほど言ってくるから止めておいた。
「あと5分だからそろそろ行こうかな」
よいしょ、と重い腰を上げるとユアも不思議そうに立ち上がった。
ユア「どこに?自販機?」
「ううん、各班のリーダーは集まらないといけなくて」
ユア「あぁ、そっか」
しかも何故か集まる部屋は外に出る長い廊下を渡らないといけない。
帰って来るときには10時過ぎで夜怖いけど私以外リーダーはみんな男の子だし、一緒にいてくれるようなお友達もそこにはいない。
ユア「私一緒に行こうか?待ってるよ?」
「ううん、大丈夫だよ。先に寝てていいからね」
ちょっと薄暗いのは怖いけど、と付け加えてひとりリーダーの集まる部屋へと向かった。
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「え、どこ」
無事にリーダー集会が終わり部屋に戻ろうとするけど、見事に前を歩いていた男の子たちを見失ってしまった。
「いや、しおりに宿の中の地図が書いてあるわけもないしな…」
スマホも持ってないし。
外の廊下を探すため近くにあったドアから外に出てみるも、あたりはすっかり暗い。
「怖い。寒い」
パジャマで来ちゃったよ。周りを見渡しても誰もいないし、どうすればいいんだ…
行ったり来たりしてみるも辿り着く気配もない。
「どうしよう…、っ」
いっぱい動いたからか足も疲れて、思わずしゃがみ込んだ。
その時。息切れをしながらやってきた声
「っはあ、、よかった、いた…!」
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作者名:tea | 作成日時:2021年11月25日 14時