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高校2年生の春。

ユア「Aー!同じクラスだー!」

「わっ急に抱きつかないでよもう〜」


見事親友のユアと同じクラスを勝ち取り教室でハグする私たち。


周りを見渡せばほぼ教室に人が入っていて、チラホラ1年生で同じクラスだった子が見えた。



ユア「もうHR始まるからあとでね!」


ユアの一言で時計を見ると8時25分過ぎ。
私も黒板に貼ってある座席表を見て後ろから2番目の席に座った

…途端



いじいじいじ

さわさわさわ



ぱっと振り向くと、私の髪を指にくるくるっと巻き付けている後ろの席のイケメンが。



「、え?」



だ、誰?


目、合ってるよね?
なんで何も言わないの!?


そのイケメンはただただニコニコして「髪の毛綺麗だね〜」と言って、私の髪をいじるのをやめない。


「あの…」


「ん?」


「失礼ですけど私とおともだ…」

先生「みんなおはよー」


「「おはようございまーす!」」



知り合い?お友達だっけ?と聞こうと思ったのにタイミングよく先生が入ってきたので大人しく前を向いた。




先生「2年B組の担任になりました、よろしくお願いします〜はい、これから教科書配るからどんどん後ろに回してくれ〜」


前から回ってくる大量の教科書たちをこれまた前の席のイケメンからもらい、さっきの後ろのイケメンに回す。


先生「じゃあ今全部に名前書いてくれ」



筆箱からマッキーを取り出し教科書の裏に名前を書いていると


とんとん、と背中を指で突かれた。


「ごめん、僕ムン・ジュンフィって言うんだけどハングルってこれで合ってる?」


と紙の切れ端に書かれたハングルを見せてきた後ろのイケメンくん。
いやここで自己紹介?どういうこと?


「うん、合ってると思うけど…」

「よかった!春休みだったから全然文字書いてなくて名前のハングル忘れちゃって…ありがとう」


ふにゃっと笑顔になって名前を必死に書いているムン…ジュンフィくん…?
え、普通名前のハングル忘れる?


なんか…怖いな。読めない子だな。


少し見惚れてぼーっとしてるうちに周りが書き終えたのに気付いて私も急いで名前を書いた。


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作者名:tea | 作成日時:2021年11月25日 14時

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