怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ9)

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Ⅳ-59個目　余裕？大正解ですページ9

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まぁそれはレアルカの笑い声なんだけど。

「どうした、とうとうイカれたか？あ、もともとイカれてたな」

ゾムとグルッペンを引き剥がしながら皆を庇うために前に出る。

ハルもアニィもまだ目覚めてないからあんまり動けないな…。

「A…A…!!!!!」

「おう、なんだ」

返事をしてやる。←

「どうやら俺はお前を見くびっていたらしいなぁ。けど、それはお前もだぁぁ…」

「ほぉ…どういう意味か聞きたいね」

空気が変わった。

せっかく、俺が上書きしたのに…。

「悪魔の俺と、生まれ変わりのお前…どっちが強いかわかるだろぉ？」

俺だな。(確信)

だって、お前が読めないように心の声にロックかけても気付かなかったし。

ハルもアニィも簡単にお前から盗めたし。

あの突風も消せるし。

でもこれを言えば相手に大きな精神的大ダメージを与えることになるので言わない。

やさし。

「俺の力があれだけだと思うなァアッッ!!!!」

「!!」

レアルカの周りから緑色の炎が巻き起こる。

解放しやがったなッ…!

なんて、カッコイイ(？)ことを思ってみる。

笑い事じゃないんだけどね。←←

「お前ら下がれッ!!」

後ろにいる彼らに言うと、ハッとして避難してくれた。

が、大先生が少し遅れる。

やばい、このままだと大先生が巻き込まれる…!!

抱えて避難させようにも距離がある。

あそこまで着いたとしても…皆のいるとこには連れて行けない…!

「＿＿放出ッ…!!!」

レアルカが空中に緑色の炎の玉をいくつも出現させ、大先生へ飛ばした。

「…えっ…」

大先生が、目を見開く。

くっそ、間に合わない…!!!

「大先生ッー!!!!」

俺の叫び声が響いた。

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「…ちっ」

レアルカの舌打ち。

「っ、ぁ…」

蒼白した、大先生の顔。

肉の焼ける臭い。

後ろによろめく。

それを、大先生が支えてくれた。

そう。攻撃を食らったのは俺。

大先生に炎が届く前に俺が庇ったのだ。

傷はアインスが治してくれるからこの身を挺しても後悔はない。

ただ、痛いものは痛いな。

「Aちゃんッ!!」

「おぉ、大先生。無事か？」

目に涙を浮かべている大先生に微笑みかける。

「A!!」

「Aさん!!」

後ろの方では俺を心配して声を荒げている皆。

「大丈夫だって。ちょっと火傷しただけだから」

「ちょっとじゃないやろ!!なんで俺を庇ったり…!!」