怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ24)

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Ⅳ-74個目　絶望から希望へページ24

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後ろの方には、あのバケモノ三体と戦っているボロボロの皆。

バケモノの両手の中には、

グルッペンと、ヒラ。

大先生と、キヨ。

ショッピ君と、ぴくと。

「＿＿ッ!!!」

血の気が引いた。

あんな、大きな手であいつらを掴めば…

力を入れれば…!

簡単に、

握り潰せる…!!!

「お前と“悪魔の契約”をした奴はわざと捕まえなかった。腕は二本しか無いから一気に六人が限界だが…まぁ、六人ずつ殺すさ」

淡々とした口調で言うレアルカ。

「…やめろ」

とても俺とは思えない低い声が出る。

「何で？ｗ」

レアルカは笑いながら聞いてくる。

「やめろ。俺の仲間を、殺すな」

隠していたナイフを取り出す。

それを、真っ直ぐレアルカ達に向けた。

「ふっ、最期ぐらい、お前の好きな人間と一緒にあの世へ送ってやるよ」

＿＿来るッ!!

7体のレアルカが、俺に向かって走ってきた。

その光景がゾム達と手合わせしたあの時と重なる。

あれと同じ動きをすれば、俺が勝つ!!

ナイフを握って、ニヤリと微笑んだ。

〔レアルカside〕

Aが白髪と紅い瞳になった瞬間、俺は勝ちを確信した。

ナイフで俺達7体を相手にしているAを、俺は知っている。

ゾムとかいう男達と手合わせをして、一気に7人がトドメをさそうとAに近付いた、あの時。

あの一瞬で、Aはナイフ一本で勝った。

今、あの時の状況と全く同じ。

つまり、Aがどうやってこの状況を回避するか、俺は知っているのだ。

終わりだ、A。

ニヤリと微笑んでいるAの、がら空きな喉元へナイフを突き立てた。

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が、俺のナイフは

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白い布のようなものが絡まり、弾き飛ばされた。

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いや、それだけではない。
Aと共に葬ろうとした、成功作が掴んでいる六人にも、変化があった。

彼ら自身が、淡く青白い光に包まれたのだ。

まさかと思い、Aから距離を置く。

いつの間にか、俺の分身が全員消えて無くなっていた。

「……貴様」

元のオッドアイに戻っているAを睨む。

「あ？」

Aの手には、濡れたハンカチ。

そのハンカチに、俺がさっきまで持っていたナイフが絡まっている。

バケモノを相手にしていた彼らも、いつの間にか手から抜けている。

彼らは、驚きで目を見開いていた。

それを2秒で確認し、再びAに視線を戻す。