きらめく砂のごとく3(Yuta.T)

私が引かなきゃ ページ37

それから、会えない日が続いても。




時々、お店にコーヒー買いに来てくれた。






来るの、決まってお昼過ぎ。



一緒に朝まで過ごしたとき。





・・・朝、かなり弱そうだった(笑)






いつもと同じ空間で仕事してるけど。








・・・ただそこに、彼がいてくれるってだけで。



お店の一番隅の席で、外見ながらぼーっとコーヒー飲んでるってだけで。







心の底からうれしくて。




お店の風景も。いつもとちょっと、違って見えた。






お店に来てくれるたび。




顔、見せてくれるたび。





デート、またしたいって誘ってくれて。



私だって、もっと一緒にいたい。お出かけしたいって思ったけど・・・






・・・でも。自分の気持ちにブレーキかける自信なくて。







一緒にいたら、絶対。もっともっと好きになってしまう・・・









会いたくて・・・








・・・だから。







”１回だけ”







・・・１回だけにしよう。







はじめから、そう決めてた。






たとえお互いに、本気だったとしても。



未来のない恋愛に、幸せな結末はないって思ったから。








若くて、まっすぐな玉森くん。



傷つけないように、私がひかなきゃ・・・

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