きらめく砂のごとく3(Yuta.T)

行かないで ページ16

玉森くん。眠そうにベッドからやっと起き上がって。





はあーってため息ついた。





バスルームに向かおうと、立ち上がろうとしたその男らしい腕。






A「・・・行かないで。」





玉森「・・・ん？」





A「・・・今1人にされたら私。いなくなっちゃうかも・・・？」






玉森「・・・何言ってんの？




ワガママちゃん。









俺よりお姉さんなのに甘えてんの？(笑)」








A「・・・お願い・・・




離れると、寂しいの。






行かないで？」







玉森「何だよー(笑)




・・・大げさだな。







行くって、すぐそこだけど？(笑)









・・・いいよ。ずっとここにいてあげる。」







もう一回一緒のフトンの中に入ってくれた。







冷たくなっちゃった玉森くんのカラダ。



ぎゅって抱きしめてあっためる・・・








玉森「・・・あったか。





俺もあったまりた〜い♪」








A「・・・ごめんね・・・？








寒いよね。






やっぱり、お風呂。入ってきていいよ。」







玉森「・・・いらない。





その代わり。わがままAちゃん。





俺のことあっためて？」







笑って言ってくれた。

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