きらめく砂のごとく3(Yuta.T)

最後のチャンス ページ11

玉森くん・・・どうしたいんだろう。





何でそんな、困らせるようなこと言うの・・・？






私に決めてって。最後、踏みとどまるためのチャンス、くれてるの・・・？







もう、迷ってないのに。



そんなチャンス、いらないのに。







心にあるのは多分、罪悪感だけ。







迷いなんて多分。もう、とっくにどっかに吹っ飛んでた。








でも・・・







別々の部屋、選んでも。



きっと同じ結果になるんだろうな。






だったら・・・






顔上げて。玉森くんの手の中。



左側のカードキー、抜いた。






・・・隣の部屋のドア、開けようとしたけど何回やってもエラーになってる。





A「・・・あれっ？・・・」





玉森くん、笑いながら私のこと見てる。





玉森「・・・使うの、こっちの1枚だけでいいや。




だからこれ、俺が預かっとく。」





そう言って、私が持ってたカードキー、スッて抜いて。







・・・手、そっと引いて。



部屋のドア開けて、2人で中に入った。





玉森「Aさん、ごめん・・・」




後ろからギュって抱きしめられちゃった。






A「玉森く・・・？」




玉森「俺と、って思ってくれたんじゃなかったの？」

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