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その後彼は、真っ赤に染まった顔を戻しに行くと言い、何処かに行ってしまった。
台風の様な人と言うより、吹雪みたいな人だった。
ただ風を吹かせるだけでなく、その風に攻撃能力を纏わせている。
此処までくると、逆に清々しいまである。
私は、その場を後にしトイフェル様の元に向かった。
人混みの中を避ける様に歩き、トイフェル様を探すが、その姿は何処にも無い。
王の処にも、皇后の処にも。
偉い貴族の付近にも居ない。
その瞬間、私の頭の中には最悪な二つの想定が浮かんだ。
一つは、彼が酒の飲み過ぎで酔い潰れ、何処かに寝っ転がって踏まれてるのではないかという想定。
もう一つは、彼が何者かに攫われてしまっているのではないかという想定。
この二つが合わさった最も最悪な場合も考えられる。
トイフェル様を探すために外に出る。
静かな風の音と、肌寒い風が夜を感じさせる。
庭の辺りを一周し、トイフェル様が居ないこと確認しようとした矢先、私の目の前に輝く何かが映った。
私がソレを咄嗟に避けれる筈もなく、その輝く何かは私の肩に刺さった。
私がそれが小型のナイフだと気付くのに、時間は要さなかった。
「あれぇ？訛ってるんじゃないですかｧ？」
私の目線の先にある茂みの中から声が聞こえる。
『失礼を承知でお聞きしますが、誰でしょうか。』
茂みの中に居る人物は鼻で笑った後、答えた。
「んー。なんだろーね？
スパイかもしれないし、ヒットマンかもしれないし、あ、ジェイソンかもしれないね‼︎」
『私にとって貴方様は敵に値しますか。』
「君の事刺してるんだから敵に決まってるでしょ？そんな事もわかんないの？バカなの？」
『では、貴方様を此処で処分させて頂きますね。』
私は太腿に付けていたナイフホルダーから、ナイフを二本取り出し、茂みに向かい合う。
「ちょっと待ってよ⁉︎
ちょっと早くない？？まだ私茂みの中に居るんだけど？？
い、今は争そんとこ‼︎まだ早いって！！」
『敵は此処で処分した方が宜しいでしょう。』
「あー！！じゃ、じゃあ！まだ私敵じゃないから！！
まだ君の味方だから！！」
私はそいつの言葉を聞き、ナイフを一本しまった。
「ほ、ほら、人間誰しも気の迷いってあるじゃん？？それだから！！」
あー。
昨日の味方は今日の敵。
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ウパーくん - 投稿お久しぶりで誤差います。本当に投稿ありがとう誤差います。投稿頑張ってください！ (2022年12月11日 22時) (
レス) id: a71b74aaab (このIDを非表示/違反報告)
汝(プロフ) - 不可能を変える事は不可能 (2022年10月26日 22時) (レス) id: 5397191c29 (このIDを非表示/違反報告)
しろいろ(プロフ) - 夢主さんもリーさんもw r w r dの方々も皆んな生き生きしていて本当に凄いと思います！これからも更新頑張って下さい！ (2022年10月8日 11時) (レス) @page27 id: b9b687ffb7 (このIDを非表示/違反報告)
集団指導者推し🖤 - え､､､好き🖤。皆んなのキャラがしっかりと出ている‼︎ (2022年9月21日 22時) (レス) id: 5397191c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汝 | 作者ホームページ：https://twitter.com/shoppi_su
作成日時：2022年9月19日 20時
