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津田:「別れてるならとっくの昔に別れてる」
貴方:「……津田さん?」
津田:「お前の体も全て…貰う」
私の目を見て言う声は全てが本気だった
嘘ではない
黙って聞いていると津田さんは私の手を掴みゆっくりと近づいてきた
え、え??
キスされる
そう思い目をグッと閉じると首に何かが触れる感じがして肩がビクッとなった
…あ
貴方:「ま、待って」
津田:「……」
傷のところに唇が触れている
触れられるたびに声が出そうでやばい
病院だし変な声は出せない
すると津田さんは私の耳元で話し出した
津田:「知ってます?
傷って弱いんだってさ。」
貴方:「っ、だからってキスは」
津田:「愛してる」
そう言われ私の体はピタッと止まり津田さんはまた私の首や首筋にキスをしていた
…なんで?
なんでこの人こんなに私を苦しくさせるの
下を向いて流れようとする涙を隠そうとした津田さんは私のおでこにコツンっとおでこを当てて私の目を見てきた
津田:「…Aの笑顔を見たいな」
貴方:「っ、馬鹿ですか?
こんなことになってんの津田さんのせいなのに」
津田:「うん。知ってる」
酷いよ
いつも大人で私が勝つことは無い
この人はいつも私の全てを包む
そして私に愛を教えていく
逃れたくても逃れることの出来ない恋を
津田さんはフッと笑うと私の目の下に触れて涙に触れていた
貴方:「……好きです」
津田:「俺も」
そう言うと津田さんは私の唇に一瞬だけ親指で触れた後私から離れた
名残惜しい
そう思える離れ方だった
貴方:「…早く骨よくっつけー」
津田:「何を言うかと思えば。
カルシウムを取れよー」
貴方:「津田さん、魔法でパーと一発」
津田:「できるか」
貴方:「なら、津田さんくっつけて下さい」
津田:「…くっつくもんならしてるよ」
津田さんはそう言うと私のおでこにデコピンしてきた
優しくだけど意外に痛いです
津田:「その代わり毎日会えますが?
俺と」
貴方:「……津田さん前よりも甘えますね」
おでこを押さえて津田さんの方を見ると津田さんは腕組みをしてパイプ椅子に背中を預けながら私の方を見ていた
津田:「まぁ、失くしたら俺生きていけないと思ったからな」
貴方:「??」
…多分私にはわからない何かが起きたんだな
意味の分からない私だが
津田さんの少しだけ穏やかな笑顔を見て早く元気になりたいなぁと心の中で思った。
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綉 - 物語読みました。 物語は完結していますが。。。 その後の2人が気になります。 またパート1・パート2沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (3月2日 1時) (レス) @page34 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じく77のここの部分 落とされたのであれば多分嫌きっと私は貴方からは離れないのだろう。 これ正しくは多分いやきっとではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 77のここの部分 この人とずっとそばに居たい これ正しくはこの人のそばにずっと居たいではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 何度も続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 76のここの部分 そう言うと津田さんは先に言われたというな感じで私の腰に腕を回してふてくされた感じに言った これ正しくは先に言われたというような感じでではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page32 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 73のここの部分 いや、もう吹っ切ったのかもしれない これ正しくはもう吹っ切れたではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page29 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年1月14日 3時