65 ページ21
…珍しい
この人がこのような行為
貴方:「…ごめんなさい」
津田:「怒ってない…逆にホッとした」
貴方:「ははっ…また迷惑かけたなぁ」
津田:「……俺はさAが居ればそれでいいんだ」
暖かな風が緩かに私の髪を撫でる
…珍しい…
いや違う
私だって…
貴方:「…私も津田さんが居れば」
そう言って首に触れるとふとおかしなことを思い出した
あ
あれがない
確か
貴方:「……あの」
津田:「ん?」
貴方:「津田さんがクリスマスに下さったネックレス…どこにありますか?」
津田:「………A」
あ、れ
これ…誰の記憶?
貴方:「っ、貴方の…鍵が入ったキーケースは?
それと、貴方に渡そうと思ってた鍵」
いつの記憶か
…違う
これは
「好きだ」
貴方:「……私だ」
忘れてた
なんでこのことを
貴方:「っ、忘れててごめんなさい」
涙が頬を伝い膝の上に落ちる
津田さんの方を見ると津田さんは私の方を見たあと車椅子に座ってる私を真正面から抱きしめてきた
知ってる…この温かさ
貴方:「くる、しめて
ごめんなさい…」
震える左手で津田さんの肩に触れると津田さんは黙って首を横に振って私の首に唇を当てた
その唇が微かに震えていて
鎖骨の所に微かな温かさを覚えた
…え
貴方:「津田さん?」
津田:「見んな」
そう言って首の後ろに右手を回していた
…あ
泣いてる
私も泣いてんのにこの人が泣くとは思わなかった
それほどこの人を苦しめてたんだ
そう思うと苦しくて
津田さんが泣き止むまで話すことが出来なかった
貴方:「…ネックレス、チェーンが切れてたらしいので自分でチェーンを買いますから
その…はい」
津田:「いいよ。俺が付けてやるから」
貴方:「いや、…私が悪いので」
病室に帰ってそんな会話をしていると津田さんが私の首に触れてきた
…なんだ?
津田:「…傷…残るかもってさ」
貴方:「…それは仕方がありませんよ。
こんなボロボロの体、まぁいいかなぁと」
苦笑しながら言うと津田さんは悲しそうに微笑んでいた
また
この人を苦しめたのかな?
そう思うと胸が痛くて咄嗟に
貴方:「こんな傷だらけの体
嫌だと思うので別れてもいいですよ」
そんな酷いことを言っていた
言ったあと少しだけ無言の空気になった
このままそうだねと言ってくれた方が少々楽かもしれない
これ以上苦しめてたら
貴方のためにはならない
するとその時津田さんが口を開いた
440人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綉 - 物語読みました。 物語は完結していますが。。。 その後の2人が気になります。 またパート1・パート2沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (3月2日 1時) (レス) @page34 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じく77のここの部分 落とされたのであれば多分嫌きっと私は貴方からは離れないのだろう。 これ正しくは多分いやきっとではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 77のここの部分 この人とずっとそばに居たい これ正しくはこの人のそばにずっと居たいではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 何度も続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 76のここの部分 そう言うと津田さんは先に言われたというな感じで私の腰に腕を回してふてくされた感じに言った これ正しくは先に言われたというような感じでではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page32 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 73のここの部分 いや、もう吹っ切ったのかもしれない これ正しくはもう吹っ切れたではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page29 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハル春 | 作成日時:2018年1月14日 3時