39 ページ39
社員旅行の日
私は、朝6時に目が覚めた。
あれから、渡辺さんとも話していない。
行くんだろうか
何処だったっけ
…周りもみんな楽しみーって言っていたな。
ベッドから出て服を着替える。
洗濯物を回して家事をして
ボーとベッドに腰掛けているとインターホンがなる音がした。
……今、朝の7時半ですけど
誰？間違えてるんじゃない？
玄関に行き扉を開けるとラフな服の彼が立っていた。
「、ぇ、あ、…え？？」
「おはよう」
「おは…え？旅行は？」
「俺一言も行くとか言ってねぇけど」
驚いて言葉にならなかったが
私化粧していない
なんなら、凄くラフな服装だ
急いで扉を閉めようとしたら彼がドアが閉まるのを止めていた。
「おい、勝手に閉めんな」
「、帰って！」
「はぁ！？」
「っ、私お化粧もしてないんです。服だってちゃんとしたのじゃないですし。とにかく帰ってください！」
ドアノブをグッと引っ張って閉めようとしたが彼が私の方に手を伸ばして手首を掴んできた。
驚くとその瞬間扉を開けて部屋の中に入ってきた。
ガチャンと音を立てて閉まったドアを背中に彼は私の肩に触れて逃げないようにおさえた。
「、1泊2日の社員旅行に貴方が行かないとか
駄目ですよ！」
「俺の勝手だろ」
「勝手って、貴方は企画課の課長補佐ですよ！？
分かってますか？自分が凄い役職なんだって。それに、」
「はいはい、うるさいうるさい」
彼はそう言うと私の腰に触れて抱き上げた。
なんで！？
降ろしてと動こうとしたが彼が私の方を見て「落とすぞ」と言った。
落とすも何もお姫様抱っことか聞いてません
彼は何処だと言いながら扉を開けるとベッドがある方へ歩いていた。
「！、どこ…に？」
彼は黙ってベッドの上に座ると腕の中にいる私の方を見た。
「予定ないのに親睦会休むとかいい度胸してんね」
「……じゃあ、貴方もズル休みですか？」
「俺は手のかかる後輩の指導」
ふわっと優しい表情をしてから私の頬に触れる彼
嘘つき
「…貴方には……関係ないです。
私は、あの場にいない方が」
「そうやって一瞬だけ下を向くから嘘がバレんだよ
ばーか」
頬をツンツンっと指で指す。
嘘って…貴方も嘘ついてるのに
どうしようと戸惑い彼の膝の上から逃げようとしたら腕を掴まれてそのまま彼の胸にトンっとぶつかった。
「…、っいい加減にしてください！」
彼の胸を何度も殴ってしまった
「っ、なんだよ」
「帰って！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2625人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル春(プロフ) - よちよちさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます。らしく書いてあるかいまだに考える時はありますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。 (12月10日 19時) (
レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きがいつも気になります😆ここにでてくる翔太いいですね (10月10日 4時) (レス) @page47 id: 4e991b48a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - よちよちさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなりすみません。イメージに近いものがあると聞いて凄く嬉しく思います。これからも更新頑張っていきますね！ありがとうございます。 (8月31日 10時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。この作品面白いです。翔太くんのイメージに近い物があり、読んでて面白いです。続き楽しみにしています。 (7月2日 7時) (レス) @page32 id: 746b6e9ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 傘さん» コメントありがとうございます！初めての渡辺さんでまだ不安でいっぱいですがかっこよく書けるように頑張ります。これからも、少しずつになると思いますが更新していきますね。 (2023年3月28日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル春
| 作成日時：2023年3月27日 23時
