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映画館を出ると彼がグッズ売り場でパンフレットを買ってくれた。
「はい」
「あの、なんかごめんなさい」
「？あんたが楽しいならいいよ。
あ、どうする？珈琲飲む？」
パンフレットを持った私に聞いてきた彼
頷くと近くにカフェ屋はあるかなぁとスマホで探していた。
…なんかほんとずっと彼が予定を組んでくれているな。
隣に居る彼の服をクイッと少しだけ引っ張る。
「？何？」
「…コンビニの珈琲が美味しいですよ？」
「…あんたの考えていることバレバレなんだよ。
あ、ほら。ここから近いから行く？」
スマホの画面を見せてきたが静かな少しだけレトロな感じのお店だった。
「……渡辺さん」
「俺今珈琲飲みたい」
「…じゃあ、行きます」
珈琲飲みたいから来いってことだよね？
お店に入るとなんか懐かしい感じがするお店だった。
あ、珈琲ゼリーある。
珈琲を頼んで向かい合って座るが
……
駄目だ。会話が続かない
なんでだろう
…渡辺さん私と居て楽しいのかな？
彼女っぽくないよなぁと思いながらメニュー表を見ていると彼が珈琲をひと口飲んで話し出した。
「映画、あれ俺面白かった。」
「え？」
「初めて観たけどシリーズ物なら最初っから見ようかな」
「…ありがとうございます」
「ん。…あとは、」
そう言ってバッグの中から何かを取り出す彼
あ、あれだ。
以前貸した『救済』だった。
綺麗に読んでたのかな。汚れも見当たらないや
「この本凄くハマった」
「、ホントですか？」
「うん。新刊買った」
「え、読みました？」
「読んだよ。あんたは？」
「…まだ最期まで読めてなくて」
「ネタバレしていい？」
「ダメです！」
ネタバレなんてダメでしょ！と思い反論すると彼は笑っていた。
…笑う人だなこの人
仕事の時よりもよく笑ってよく弄ってくる
だけど、どこか落ち着いていて
「じゃあ、早く読んでよ。
そして、いつかこの本が映画化なった時は一緒に見に行こう」
サラッと次のお出かけを予約されてる。
この小説確かに映画化ならないかな
なって欲しいな
「いつですかね。映画化」
「そろそろなってもいいと思うけどな。
それまでは、さっきの映画のシリーズを観る」
「…渡辺さんって凄くいい人ですよね」
「お前本人目の前にして何言ってんの？」
「いや、律儀だなぁって」
「彼女が好きな物に触れるのは当たり前でしょ」
…彼女
彼女って思われてるんだ
私は照れ隠しで珈琲を1口飲んだ
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ハル春(プロフ) - よちよちさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます。らしく書いてあるかいまだに考える時はありますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。 (12月10日 19時) (
レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きがいつも気になります😆ここにでてくる翔太いいですね (10月10日 4時) (レス) @page47 id: 4e991b48a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - よちよちさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなりすみません。イメージに近いものがあると聞いて凄く嬉しく思います。これからも更新頑張っていきますね！ありがとうございます。 (8月31日 10時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。この作品面白いです。翔太くんのイメージに近い物があり、読んでて面白いです。続き楽しみにしています。 (7月2日 7時) (レス) @page32 id: 746b6e9ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 傘さん» コメントありがとうございます！初めての渡辺さんでまだ不安でいっぱいですがかっこよく書けるように頑張ります。これからも、少しずつになると思いますが更新していきますね。 (2023年3月28日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2023年3月27日 23時
