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「観たい映画は何？」
「…え、渡辺さんは？」
「俺はあんたに合わせるよ。」
「……これです」
指さしたのは洋画の探偵ものだった。
「俺知らないなこれ」
「、面白いです」
「へぇー、観てみようか」
「…え、でも観たことないんですよね？」
「俺あんたに合わせるって言ったじゃん。」
でも席は決めさせろと言ってパネルをタッチする渡辺さん
通路側だけど真ん中より後ろのいい席を確保していく。
お金を払おうとしたら出す前に彼が一括で払っていた。
…えぇ、割り勘というやつではなかった。
「あの、」
「あ、ポップコーン？」
「いや、自分で買います！
チケット代も」
「あぁ、チュロス派ね」
「聞いてます！？私、渡辺さんに話しかけているんですけど！？」
はいはい。と言ってチケット2枚を手に持ちドリンクを買いに行く彼
えぇ、自由だこの人
後ろをついて行くと彼は私の指に触れて引っ張った。
ドリンクの入ったカゴを片手に私の指に触れて歩く目の前の彼
中指掴まれて離れられないんですけど
「あの、渡辺さん」
「ちょこちょこ動くからはぐれそう」
「それって私がチビって言ってません？」
「あんた、ほんと可愛くない」
「なっ…それは」
通路で立ち止まってしまった私
そんな、私に気づいて後ろを振り返る彼
「…いや、そりゃあ
……可愛くないですよ。意地は張りますし」
「…A」
顔を上げてみると彼が私の目元をツンっと指で触れてきた。
何？
「綺麗なアイシャドウしてる」
「……ぇ」
「はい、映画観よう。
俺通路側であんた横ね」
「は、はい」
突拍子もないことを言うよなこの人
映画を見る時はずっと黙って集中していた。
そうだ、前作であの人がやって来て
あ、そういう風になるのか！
…セリフとかすごくかっこいい
見入っているとあっという間に終わってしまった。
終わった…
エンドロールを眺めていると暗転から少しずつ会場内に明かりがついていく。
良かった
前作同様素晴らしかった
心の中で拍手を送っていると隣の彼が伸びをして私の方を見た。
「…満足って顔」
「いや、あの。素晴らし過ぎて
もうなんか、あっという間というか」
ジワジワと心の中で思いが溢れていると彼は私の方をずっと眺めていた。
「…あ、渡辺さんはどうでしたか？」
「ん？うん。すげぇ、主役がかっこよかった」
「分かります！
あのかっこよさ凄いですよね」
私が話すと彼は数回瞬きをし笑った
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ハル春(プロフ) - よちよちさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます。らしく書いてあるかいまだに考える時はありますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。 (12月10日 19時) (
レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きがいつも気になります😆ここにでてくる翔太いいですね (10月10日 4時) (レス) @page47 id: 4e991b48a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - よちよちさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなりすみません。イメージに近いものがあると聞いて凄く嬉しく思います。これからも更新頑張っていきますね！ありがとうございます。 (8月31日 10時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。この作品面白いです。翔太くんのイメージに近い物があり、読んでて面白いです。続き楽しみにしています。 (7月2日 7時) (レス) @page32 id: 746b6e9ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 傘さん» コメントありがとうございます！初めての渡辺さんでまだ不安でいっぱいですがかっこよく書けるように頑張ります。これからも、少しずつになると思いますが更新していきますね。 (2023年3月28日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2023年3月27日 23時
