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ふっかに教えてもらった花屋さんに行ってみるとそこは色鮮やかな花が沢山あり

ラッピングもオシャレなお店だった。


凄いなぁここ

ていうかふっかなんでこんな花屋さん知ってるんだ?


色んな花を見ていると隣から「いらっしゃいませ」と声がした。


この声


振り向くとエプロンを着た舘さんが


「…あれ?ここ」

「久しぶり。ここ俺の店」

「……あーー、ふっかの花束ここか」


なるほどね。納得


「俺の彼女に花渡そうかなぁと」

「あら、どんな人?」

「どんな…無理する子」

「へぇ、無理するんだ」

「うん。無理する。…一生懸命で」


そう呟いて目の前にあった花を眺めてみた。

赤のようなピンクに近い花で変わった花だった。
あまり、匂いはないのか?

「今の阿部にとって彼女さんはブーゲンビリアみたいなんだね」

「ブーゲンビリアっていうんだ。この花」

「魂の花って言われてるんだよ」

「…いい意味?」

「花言葉は『あなたしか見えない』っていうかな」


あなたしか見えない


…そうかもな


「…俺よりもさ?

年下なのに凄くしっかりし過ぎてるんだよ。
甘える事もしないし、我慢して

…辛くても嫌でも逃げないで


なんか、


ほっとけない」


ブーゲンビリアを見つめながらそう小さく漏らすと舘さんは「笹垣Aさん?」と聞いてきた。

待て


なんで知ってるの?


びっくりして舘さんの方を見るとその行動が肯定だと捉えたらしい。


ちょいちょいと手招きされた為後ろを着いていくとレジの傍に椅子が置いてあった。


「座って」

「あ、失礼します」

「律儀だな」

笑ってそう言うと舘さんは俺に話してきた。



「Aさんは、学生の時ここでバイトしてたんだよ」


「…初耳」


「言ってなかったんだ。彼女」



そういう過去の事をあまり聞いた事なかったな。

ていうか彼女自体があまり過去を話そうとしなかったな。


すると、舘さんはレジのそばにあった棚から1冊の冊子を手に取った。

「…アルバム?」

「そう、時々こうやってね。

Aさんはここのポップとか入口前の看板とかを書いてたんだ」



写真の中にはエプロン着けてお花の横にポップを飾る彼女や入口前のボードに色付けをしたりして完成したのかピースしている彼女が居た。


楽しそう


「無理する子でね。

いや、無理するというか周りにバレないんだよ。」


「…バレない?」


うん。と頷くと舘さんは話し出した。

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0812melogappa(プロフ) - 続きが気になります(*ノωノ) (8月23日 14時) (レス) @page32 id: 10543042ed (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 777さん» コメントありがとうございます!とても光栄です。番外編は今の所考えていませんでしたが考えてみようかなと思います。更新速度が遅いので待たせてしまうことが多いと思いますがこれからも、頑張っていきますね。ありがとうございます! (6月25日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - hirarin1106さん» コメントありがとうございます!そう言ってくださりとても嬉しいです。かっこよく書けているかを毎回不安になりながら何度も確認していますがとても安心しました。更新速度が遅いですがこれからも頑張っていきますね! (6月25日 23時) (レス) @page32 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
777 - このお話し最高です。好きすぎます。番外編としてで構わないので、この二人の裏のお話も読んでみたいです!意外に嫉妬深くて独占欲が強かったり、ドSに攻めてる阿部くんキュンとします。 (6月21日 2時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
hirarin1106(プロフ) - このお話大好きです。阿部さんがかっこよすぎて胸がギュンってなります🥺これからも更新楽しみにしています。 (6月11日 23時) (レス) id: d2c13454fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2022年4月6日 2時

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