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「無理はしないでね。」
「え？」
「Aは頑張り屋さんだから無理しないでねって思った」
優しい人だから
強く言えないんだろうなと思った。
「…善処します」
「善処かぁ
じゃあ約束しよう」
約束？
彼の方を見ると彼は右手を私の方に伸ばしてきた。
「明日になる前に帰ってくる。」
「…指切りですか？」
「そう。指切りげんまん。
俺も日付またぐ前に帰ってくるから。
約束」
恐る恐る小指に自分の小指を絡める。
子供みたいて思うかな
指切りしないと帰ってこないとか
阿部さんの方が大変なのに
でも、目の前にいる彼はニコッと笑顔で優しくて
ほわぁと暖かい空気になる。
「…約束破ったらどうなりますか？」
「え？んー
デコピン」
「痛いやつですね」
クスクスと笑うと彼は微笑みご飯を食べ始めた。
「ちょっと、部長が居ないんだから今のうちに仕事終わらせなさいよ」
阿部さんの会議に参加する前に乙木さんが私に話しかけてきた。
「ありがとうございます」
返す言葉も出なくてお礼の言葉を伝えると周りの人の声がした。
「Aさん、なんか部長の補佐を初めてから話さなくなったよね」
「乙木さんが仕事できるからな」
「大変だよねぇ」
そう思うなら1人ぐらいさ
でも、これで手伝って貰ったら1人前じゃないのかもな
よしっと自分に喝を入れパソコンと書類に向き合った。
仕事に集中していたのか気づいたら夜の10時を超えてた。
…やばい、早く帰らないと
急いで帰り玄関を走って開けると時計は11時半を指していた。
…間に合った
「おかえり」
「、た、ただいまです」
息を整えて彼の方を見ると彼は部屋着に着替えていた。
寝る前かな
「あ、先に眠ってて大丈夫ですよ？」
「A」
「はい？」
名前を呼ばれたので返事をすると阿部さんは私の方に近づき抱きしめようとしてきた。
走ったから汗臭いかも
咄嗟に彼の手を掴み止める。
「あの、私走ったので汗臭い」
でも、彼はただ黙って抱き締めてきた。
え、何で無言なんですか？
怒ってるかな
「…遅くなってごめんなさい」
「怒ってない怒ってない」
「…阿部さん？」
「んー？」
「……ぎゅうして良いですか？」
「うん」
大好きな人の温もりと香りがして心地よい。
頑張る、頑張ろうって思う。
…でも、少しだけ不安になる
乙木さんと一緒になったらって
私、嫌な人だな。
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0812melogappa(プロフ) - 続きが気になります(*ﾉωﾉ) (8月23日 14時) (
レス) @page32 id: 10543042ed (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 777さん» コメントありがとうございます！とても光栄です。番外編は今の所考えていませんでしたが考えてみようかなと思います。更新速度が遅いので待たせてしまうことが多いと思いますがこれからも、頑張っていきますね。ありがとうございます！ (6月25日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - hirarin1106さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださりとても嬉しいです。かっこよく書けているかを毎回不安になりながら何度も確認していますがとても安心しました。更新速度が遅いですがこれからも頑張っていきますね！ (6月25日 23時) (レス) @page32 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
777 - このお話し最高です。好きすぎます。番外編としてで構わないので、この二人の裏のお話も読んでみたいです！意外に嫉妬深くて独占欲が強かったり、ドSに攻めてる阿部くんキュンとします。 (6月21日 2時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
hirarin1106(プロフ) - このお話大好きです。阿部さんがかっこよすぎて胸がギュンってなります🥺これからも更新楽しみにしています。 (6月11日 23時) (レス) id: d2c13454fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2022年4月6日 2時
