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「課長」
阿部さんがそう言うと私は阿部さんの手を離して人混みの中へと紛れた。
バレちゃいけない
隠さないと隠さないと
少しだけ走って私は近くのお店で飲み物を買った。
店の外には机と椅子が並べられており私は少し離れた席の椅子に座って珈琲を飲む。
落ち着こう
……やっぱり課長と乙木さんお付き合いしてるんだろうな。
多分課長が呼び止めたということは乙木さんも居るはず。
課長は私と阿部さんがお付き合いしてることを知らない。
口の中に広がるアイスコーヒーの香りが自分の心を落ち着かせてくれる。
私どうすればいいんだろう
掌で顔を隠して目を瞑る
今日の夢といい凄く疲れてるのかな
すると、その時目の前から椅子を引く音がした。
目の前の人がどんな顔をしているのか恐怖で顔をあげられずにいると私の手に触れてきた。
「A」
優しい声だ
少し息が上がっている
悪いことをしてしまったと思いゆっくり掌を離して前を向くと彼が安堵した表情をしていた。
「良かった。怖かったよね？」
その問いに涙が出そうになり首を横に振ると阿部さんは椅子から立ち上がり私の肩に触れて距離を縮めた。
「ここだけの話
俺あの2人が付き合ってるの知ってるよ？」
「…え？」
「確信が無かったけど今日で確信がもてた。」
背中を撫でる手が私の心をさらに落ち着かせる。
「阿部さん」
「ん？」
「…私以前あの二人が一緒にいるところを見たんです」
初めて話した。
私の話を聞いた阿部さんは「気づくけなくてごめん」と言ってきた。
いや、彼は悪くない
首を横に振り否定すると阿部さんはクスッと笑い私の手に触れた。
「今からおもいっきりデートしませんか？」
「え？」
「可愛い笑顔をもっと見せて」
なんか一気に体が暑くなった。
熱くなった顔を隠したくて触れてない手で頬の熱を下げようとしたら目の前にあったアイスコーヒーを阿部さんが私の手に触れさせた。
ヒヤッとした温度が皮膚を伝う。
一瞬彼と目が合った。
あ、その目だ。
「どこ行きたい？俺はAの行きたい所に行きたい」
「……あまり、見ないで下さい」
心臓がうるさい
「…阿部さんに見つめられると私の体がうるさいんです」
そう伝えると阿部さんは目の前の椅子に座って顔を隠していた。
耳まで真っ赤
アイスコーヒーを一口飲んで落ち着こうとしていると机に置いたアイスコーヒーを阿部さんが手に持って一口飲んだ。
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0812melogappa(プロフ) - 続きが気になります(*ﾉωﾉ) (8月23日 14時) (
レス) @page32 id: 10543042ed (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 777さん» コメントありがとうございます！とても光栄です。番外編は今の所考えていませんでしたが考えてみようかなと思います。更新速度が遅いので待たせてしまうことが多いと思いますがこれからも、頑張っていきますね。ありがとうございます！ (6月25日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - hirarin1106さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださりとても嬉しいです。かっこよく書けているかを毎回不安になりながら何度も確認していますがとても安心しました。更新速度が遅いですがこれからも頑張っていきますね！ (6月25日 23時) (レス) @page32 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
777 - このお話し最高です。好きすぎます。番外編としてで構わないので、この二人の裏のお話も読んでみたいです！意外に嫉妬深くて独占欲が強かったり、ドSに攻めてる阿部くんキュンとします。 (6月21日 2時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
hirarin1106(プロフ) - このお話大好きです。阿部さんがかっこよすぎて胸がギュンってなります🥺これからも更新楽しみにしています。 (6月11日 23時) (レス) id: d2c13454fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2022年4月6日 2時
