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部署に戻ってさっきの眞霜さんのことを思い出す。
カバンの中からメモ帳を取り後ろのページを見ると以前私が書いた事が残っていた。
『デートをしたい』
『お泊まりしたい』
『プレゼントをあげたい』
『ドライブをしたい』
そして、黒く塗り潰されているがうっすら分かる
『一夜を過ごしたい』の文字が
…お泊まりもした
プレゼントもあげた
蛍光ペンで印をつけていく
そして、塗り潰されたそれにも印をつけた。
…忘れられなくなった。
あの夜は思い出にしまおうか。
メモ帳をパタンっと閉じてカバンの中へ入れた。
今2月
あと少しで私は決断しないと
深呼吸をして私は心を落ち着かせた。
3月中頃デートしようと誘われたのは数日後だった。
嬉しいはずのデートが終わりを伝えるイベントになりそうで来ないで下さいと楽しみが混雑する複雑な気持ちになった。
「Aさん
ご飯食べてる？」
「ご飯は食べてますよ？渡辺先輩」
「じゃあ、寝てないな」
じゃあってどんな考え方ですかと伝えようとしたら渡辺先輩は私の耳たぶをつねった。
「、いっ」
「顔色悪い。
取引先の人が見たらどう思うか考えろ」
「…はい」
ご最もな正論です。
顔を隠して少し目を瞑ろうとしたら内線の電話が鳴った。
「はい、企画課の矢笠です」
『あ、矢笠さん？』
「…岩本課長どうされましたか？」
よりによってこの人からの内線は考えてなかった。
すると電話の向こうの人は何故かクスッと笑い何も言わない。
「…笑わないで下さいよ」
『え？んー。ちょっと』
「また笑うんですか？」
『言い慣れてないなと』
それは誰のせいだと思ってるんですか。
そう言いたいが言えなくてううっとなっていると隣から渡辺先輩が受話器を受け取った。
「あんま後輩をいじめないで下さい」
渡辺先輩がそう言うと何か笑ったりしながら話し出した
多分渡辺先輩に用があったんだろうな。
眠気と疲れでか少し頭をスッキリしたいと思い私は財布を持って席を立った。
珈琲飲んで落ち着こう
自販機の方へ向かうと目の前に総務の課長がいた。
「あ、矢笠くん」
「はい」
「君を4月から正式に支店の方に」
ずっと思っていたことがある。
もうどこに行っても分からないようにするための方法
「課長」
「ん？なんだね」
「私、退職したいと思っております」
「…は？」
姿も居場所も分からないようにするにはこの方法しかないなと思っていたんです。
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ハル春(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。更新が1ヶ月近くなく待たせてしまいすみません。ようやく話も形になってきたので続編が完成しました！素敵な話になるようこれからも頑張っていきますね！ (2022年5月28日 8時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 名前さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。照れてしまいました。私はまだまだ自分の書き方は駄目だと思っているので日々精進しかないなと思っていますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。これからも頑張っていきますね (2022年5月28日 8時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - くみさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。早く気づいて！となんかハラハラしますよね。彼ら二人が幸せになるよう頑張って更新していきますね。 (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - orzさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。お金で買えるもの買えないものあるんだぞ！って言いたくなりますよね笑。書きながら思う時あります。これからも更新頑張っていきますね。 (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。主人公さんがあまりにも悲しいと書きながら思ってしまいます。早く幸せになるよう頑張って更新していきますね！ (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年10月18日 0時
