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あまりに真っ直ぐで優しい声が嘘をついてるとは思えなくて雪が降る窓の外と違い部屋の中は暖かかった。
ソファに2人座ったが真ん中は空いていて端に2人とも座ってテレビを観ていた。
この映画だいぶ前の映画だけど面白いな。
「A、リラックスしていいからね。」
「は、はい」
ソファの肘置きに肘を置いて映画を見ている彼だが
本当に触れてこない。
さっきお風呂を借りた際も普通にタオルや服を貸してくれた。
世間話や普通にお話して普通に今過ごしている。
「ネクタイありがとう」
「え?…あ、見たんですか?」
「うん。今度会社でつけて行って自慢しようと」
「し、しないで下さい!」
「ははっ、…あー、頑張れそう」
なんか
今の頑張れそうが凄く辛そうに見えたのは私だけなのかな。
私は部署も違うし彼がどんな仕事をしているのか詳しくは分からないけどそれでも営業部1課課長というの忙しいと思う。
私の仕事よりも忙しいのは当たり前だ。
こういう時なんて言葉をかければいいのか分からない。
頑張って下さいでもない。
多分私が言っていい言葉は無いかもしれない。
考えながらテレビを観ていると少しして隣が静かな事に気がついた。
チラッと横をみると岩本さんは腕組みをしたまま眠っていた。
寒くないかな
でもどこに毛布があるか分からないし
どうしようと迷った結果自分のコートを毛布がわりにかけた。
……いや、私のコートじゃ無理だよ。
でも少しの寒さ避けになれば。
そして、静かに立ち上がりテレビを消して部屋の電気も消す。
暗くなった部屋の中1人またソファへ戻り腰掛ける。
このまま音を立てないで静かに寝よう。
クリスマスぐらい仕事の疲れを忘れさせてあげたいな。
私は目を閉じて寝ることにした。
プレゼント喜んでくれて良かったな。
寒っ
寒さで目が覚めると部屋の中は真っ暗
…俺テレビと電気を消したっけ?
傍にあった携帯を見ると25日の夜中の3時だった。
凄い寝てるな
ふと隣を見ると一気に眠気が覚めた。
彼女は隣で眠っていた。
俺何してんの?
いや、疲れてたのは分かるけど彼女おいて寝るとか馬鹿じゃん
起こせば良かったのにと思ったが膝の上にあった彼女のコートを見て大体の彼女の行動の予想がついた。
少しだけ近寄って彼女の手に触れると冷たい。
「A」
小さな声で名前を呼んでも返答はなかった。
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ハル春(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。更新が1ヶ月近くなく待たせてしまいすみません。ようやく話も形になってきたので続編が完成しました!素敵な話になるようこれからも頑張っていきますね! (2022年5月28日 8時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 名前さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。照れてしまいました。私はまだまだ自分の書き方は駄目だと思っているので日々精進しかないなと思っていますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。これからも頑張っていきますね (2022年5月28日 8時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - くみさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。早く気づいて!となんかハラハラしますよね。彼ら二人が幸せになるよう頑張って更新していきますね。 (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - orzさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。お金で買えるもの買えないものあるんだぞ!って言いたくなりますよね笑。書きながら思う時あります。これからも更新頑張っていきますね。 (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。主人公さんがあまりにも悲しいと書きながら思ってしまいます。早く幸せになるよう頑張って更新していきますね! (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル春 | 作成日時:2021年10月18日 0時