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「おはようございます」
声の主の方を見るとその人は挨拶をして私の隣に立った。
長身で黒のスーツで
さっきまで着ていたのかマフラーとコートを脱いで手に持っていた。
「おはよう。岩本君
どうしたんだね？何か問題でもあったかい？」
「問題といいますか。
彼女に用がありまして」
そういうと岩本さんは私の方を見た。
「朝早くからごめんね。
急ぎの会議が今日入って企画課の資料が欲しくて」
「あ、はい。
資料の方は印刷も出来てますしすぐにでも」
「ありがとう。
専務、彼女ちょっと急ぎなので」
専務の方を見ると何か言いたげだったが「勝手にしろ」と言って許しが出た。
頭を下げて部屋を出ると岩本さんは私の方を見て「大丈夫？」と聞いてきた。
今のところ私は大丈夫だがその後が不安になった。
岩本さんにもしも専務が言ったらとか
「…あの、岩本さん」
「別れるかってね。」
「…え？」
「俺は別れる気さらさらないけど」
岩本さんはニッと笑顔で言うと私の頭を撫でて頬に触れた。
「こんな寒いのにコートも脱いで
風邪ひくよ」
企画課へ歩く道
分からないがこの人の言葉を聞いて耳が熱くなった。
胸から変な音がした。
あれから専務に呼ばれることもなく普通に数日過ごしていたがいつもなら素通りのクリスマスがやってくることに気がついた。
クリスマスだ何かプレゼントを上げたいなと思うが何も思いつかない。
まず、そんなに月日が経っていないのだから分からないよね。
クリスマスの日が仕事だしどこか行こうにも無理だ。
…何が好きかな
そして、明後日なんだよな
クリスマス
仕事帰り歩いて帰りながら久しぶりに1人で買い物に行く。
色んなお店を見ているとふとネクタイとキーケースが気になった。
ネクタイかぁでも好きな色とかも分からないし
…やっぱり好みがあるよね
でもキーケースも良いよね。
車運転するし
「何をそんなに悩んでるの？」
「いや、どっちがいいかなと」
「へー、男物を？」
「はい……え？」
待って何普通に話しているの？
隣の方を見ると私の方を見る岩本さんが立っていた。
血の気が引く感覚がして1歩後ろに下がると岩本さんは笑って私の腕を掴んだ。
「誰に渡すの？」
「…、か、帰って下さい！」
「いや、ここお店じゃん。」
くすくす笑う彼は楽しそう。
誰に渡すの？って貴方しか居ないんですけど
恥ずかしくて目線を外すとふとあるものが目に入った。
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ハル春(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。更新が1ヶ月近くなく待たせてしまいすみません。ようやく話も形になってきたので続編が完成しました！素敵な話になるようこれからも頑張っていきますね！ (2022年5月28日 8時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 名前さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。照れてしまいました。私はまだまだ自分の書き方は駄目だと思っているので日々精進しかないなと思っていますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。これからも頑張っていきますね (2022年5月28日 8時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - くみさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。早く気づいて！となんかハラハラしますよね。彼ら二人が幸せになるよう頑張って更新していきますね。 (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - orzさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。お金で買えるもの買えないものあるんだぞ！って言いたくなりますよね笑。書きながら思う時あります。これからも更新頑張っていきますね。 (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。主人公さんがあまりにも悲しいと書きながら思ってしまいます。早く幸せになるよう頑張って更新していきますね！ (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年10月18日 0時
