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「これから、もっと大変な事が起こるかもしれないけど俺はAを守るから
だから、約束」
抱き締められて言われた言葉は「約束」だった。
「岩本さん、私は大丈夫ですよ」
そう応えると背中を静かにトントンっとして岩本さんは私から離れた。
無言のままだが今のは「分かった」ってことなのか
それともまた別の意味なのか
それは、今の私には分からなかった。
家に帰りいつものように明日の準備をしながら明日私は無事に一日を終えられるのか不安になった。
専務が必ずやって来るだろう。
その際、私はなんと答えたら良いのだろうか。
「友人です」
「体調が悪くて」
どんな言葉を思い出してもどれも嘘の言い訳にしか聞こえない。
手を引かれて2人で一日休んだのだ。
誰がどう見てもおかしいと思う。
いっその事正直に話すのはどうだ。
机の上にある読みかけの本を見て今の私では無理だなと思った。
話せば岩本さんにも迷惑をかけてしまう。
この読みかけの本のように私の頭の中は考えが停止している。
付き合えたから終わりではない。
守られてばかりの彼女ではダメだ。
よしっと気合を入れてベッドの方に行き寝転がる。
天井のライト
時計の針が動く音
窓からカーテンの隙間をすり抜けて入ってくる夜の月の明かり
外から小さく聞こえる車の音
時間なんてあっという間に過ぎるからこそ
私は岩本さんが安心出来るように動きたい。
どんなに本を読んでも世の中のカップルのことなんて分からない。
分からないけど好きな人が笑顔なら私はそれでいい。
明日は頑張れ自分
そう心の中で思って私は眠った。
「矢笠君
君には失望したよ」
「申し訳ありませんでした。」
朝いちから専務に呼ばれて使われていない会議室でお怒りを受ける。
12月の朝は寒いし立っていても足の指先に感覚なんて無い。
部屋はエアコンも起動していなくて寒い。
専務は暖かいコートを着ていて暖かさそうだった。
「君と岩本君よりもニエベ会社のお嬢さんとの方がお似合いだって君でも分かるだろ」
「君達が付き合っていたのは誤算だった」
「どうしてくれるんだ。この縁談には会社の明暗が分かれるんだぞ」
頭を下げて謝罪をするが私の判断はどれが正しいのか分からない。
でもここで泣いてもダメだ。
専務の方を見て口を開く。
「申し訳ございません」
「矢笠君、悪いと思うなら」
その時扉が開く音がした。
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ハル春(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。更新が1ヶ月近くなく待たせてしまいすみません。ようやく話も形になってきたので続編が完成しました！素敵な話になるようこれからも頑張っていきますね！ (2022年5月28日 8時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 名前さん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。照れてしまいました。私はまだまだ自分の書き方は駄目だと思っているので日々精進しかないなと思っていますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。これからも頑張っていきますね (2022年5月28日 8時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - くみさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。早く気づいて！となんかハラハラしますよね。彼ら二人が幸せになるよう頑張って更新していきますね。 (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - orzさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。お金で買えるもの買えないものあるんだぞ！って言いたくなりますよね笑。書きながら思う時あります。これからも更新頑張っていきますね。 (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまいすみません。主人公さんがあまりにも悲しいと書きながら思ってしまいます。早く幸せになるよう頑張って更新していきますね！ (2022年5月28日 7時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2021年10月18日 0時
