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触れた瞬間ここは電車の中だと思い彼の肩を押して離れた。
心臓がうるさい。
「や、やめ」
「はいはい、やめますよ。
でもまぁあと少しだけ隣に居させてよ。
んで？どうする？俺ん家来る？」
「……じゃ、」
「じゃ？」
「ジャンケンに勝ったら行きます」
訳が分からないと思うでしょ？私も分からない。
深澤さんに拳を見せると電車の中なので大きな声で笑えない為プルプルと肩が震えている。
「わ、クッ…ふふ」
「…こっちは真剣なんです」
「わかったわかった」
「で？なんで勝ったら？」
「…運が……味方してるのかなぁって」
「へー、いいね」
深澤さんは「いくよ」と言ってジャンケンをしてきた。
彼が出したのはグー
そして私が出したのは
「…グー」
「あいこだ。
あいこの場合どうするの？」
「…外で話しましょう。
双方の家ではなく。」
「確かにそうだね」
家に行くのは免れたがどこか変な罪悪感も湧いてくる。
深澤さんごめんなさい
謝ろうと思ったが彼は隣で何処にしようかとか言っていた。
「どこかお店もいいけどなぁ、やっぱあんま人がいない方がいい？」
自分の考えではなく相手を尊重する所は優しいなと思う。
…深澤さん、この前私が泣いたのは
貴方が優し過ぎて怖くなるんです。
分からなくなるんです。
私を彼女にするよりももっと相応しい人はいるよ。
そう思ってしまったんです。
「…公園のベンチでいいですよ。」
明るいと私の顔が酷いことになりそうだから暗い所がいい。
多分苦しくなるから
この言葉を聞いて少しだけモヤっとしたのか一瞬考え込んだ深澤さん
でも直ぐに元に戻り普通に話す。
もしかしたら私達はまだ距離が遠いのかもしれない。
「んじゃあ、帰りますか」
「佐久間先輩起きました？」
「まだ眠いけど起きたー。康二は？」
「いや、佐久間君起こしたの俺やん。
起きてましたよちゃんと」
「おいおいしっかりしろよー。
明日は休みだから休んで月曜日また会おうぜ」
「わー、ふっかさん。新人研修ですね」
「そうだよ。気を引き締めろよー」
業務連絡のような事を駅の前で行い解散
眠そうな佐久間先輩とそんな佐久間先輩を引っ張る向井先輩に挨拶をして私は帰る。
でも、いつもは1人なのに
「おい、置いていくなよ」
そこにはもうひとりいる。
深澤さんは私の横に来ると私の帰り道を一緒に歩いてくれた。
もう少し暗くなったら話そう
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ハル春(プロフ) - アルカリさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。話が長くなり移行するかもしれませんがよろしくお願いします！完結後の続編はまだ考えていませんでしたが小話みたいにするかも…です！笑。これからも更新頑張っていきますね (2020年7月6日 10時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ(プロフ) - こんにちは！この作品が更新される度にキュンキュンして、毎日読み返すぐらい大好きな作品です！これからも更新楽しみにしてます！もし、完結しても続編を希望します！笑 (2020年7月5日 10時) (レス) id: 669107a882 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！好きと言ってくださりありがとうございます。まだまだ続くと思いますがこれからもよろしくお願い致します。更新頑張っていきますね！ (2020年7月2日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - この作品、本当に本当に大好きです！更新楽しみに待っています！ (2020年6月28日 23時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 09ゆう26さん» コメントありがとうございます。ハマって下さりとても嬉しいです。更新頻度は遅く大量更新が多いですが更新頑張っていきますね！ (2020年6月28日 19時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年6月3日 0時
